公益財団法人 北九州市芸術文化振興財団

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平成28年度 市民考古学講座

『北九州の歴史を考古学の力で紡ぐ』

第4回『古代』を11月24日(木)に行いました。

 市民考古学講座の第4回目は、「神・仏が渦めく古代の北九州」というタイトルで、以下のテーマを設定し、おこないました。

 1.神とは
 2.旧石器〜古墳時代の信仰・祭祀
 3.国家型祭祀のはじまり
 4.奈良の都の祭祀・風水
 5.神仏習合
 6.陰陽道
 7.北九州市の古代の神・仏

 神観念は、時代とともに変わってきました。旧石器〜古墳時代は、主に自然神を崇拝し、弥生時代以降は農耕儀礼を中心に神々の祭りが行われました。古墳時代に入ると神武天皇や神功皇后といった人の形をした架空の人物を崇拝するようになり、その後天照大神・大国主神といった神話の世界の神々を祭る観念神を中心とした国家型祭祀に変化して今日に至っています。
 また、こうした神々の司祭者は、弥生時代においては卑弥呼といった女性首長など、その地域、集団の首長層に限られます。その後、神祇制度の普及により、全国各地に神祇官が配され、各々の地域の豪族の祖神や土地を守護する土地神(鎮守神)といった氏神の出現によって神社が各地に祭られるようになりました。
 このような神々の変遷の中で、朝鮮半島出兵に伴う沖ノ島祭祀は、戦勝祈願などヤマト王権が主導する国家型祭祀の始まりと言えるでしょう。この朝鮮半島との往来によって各地に渡来人が多く住むようになり、それに伴って外来神、すなわちカマド神や殺牛馬祭祀の雨乞い祭祀が各地に導入され、これまでの自然神崇拝とともに、外来神の祭祀も行われるようになりました。
 その後、道教、風水の導入もされ、7世紀の天武・持統天皇陵では風水の地勢を取り入れた墳墓築成が行われ、この風水による「蔵風得水」が各地で用いられるようになり、北九州市内では八幡東区の八王子古墳群が、風水の地勢を採用した古墳と考えられています。
 わが国では『日本書紀』『続日本紀』などでは、雨乞い祈願をするのに神祈願だけでなく各地の寺々にも祈願するように天皇自ら発布しており、奈良時代からすでに神仏習合が行われています。今日でも神社内に納骨堂が設置されているのは神仏習合の好例でしょう。
 また、奈良時代以降、天文学の発達により、陰陽道が盛んとなり、魔除、除災などの「急々如律令」といった呪符が広まります。
 当講座では、こうした信仰・祭祀の移り変わりなどからみてヤマト王権との関わりや北九州市内の信仰・祭祀の具体例を示しながらお話ししました。


※この講座の参加募集はすでに締め切りました。またのご参加お待ちしております。



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市民考古学講座 01

市民考古学講座 02


市民考古学講座 03

市民考古学講座 04