公益財団法人 北九州市芸術文化振興財団

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平成28年度 市民考古学講座

『北九州の歴史を考古学の力で紡ぐ』

第5回『中世』を1月26日(木)に行いました。

 第5回目は、「気候変動と物流の中世」というタイトルで、以下の項目を設定し、行いました。

1.中世とは何か
2.世界の中世と日本の中世
3.気候変動と考古学
4.運ばれる青磁 「龍泉窯りゅうせんよう系青磁碗」
5.銭貨せんかの流通

 中世は、古代以降の社会が大きく変動し、次の時代である近世へと繋がる時代です。今回の講座では古代から近現代までの歴史区分を説明しながら、「中世」とは何か、どのような時代だったのかについて、日本と西洋のほか中国や朝鮮半島について説明しました。

 その中世における社会変化の一つの原動力として気候変動に注目して、古気候の復元に関する近年の研究成果を紹介し、10世紀から13世紀ごろにかけての「中世の温暖期」に、世界各地でみられた文明や生活圏の拡大の過程について、いくつかの例を示しながら確認しました。

 これらの気候変動が原因の一つとして引き起こされる社会変動の結果として、東アジア各地の交流が活発化したことが指摘できます。東アジアからイスラム社会まで広がる交易品である貿易陶磁類の中でも、主に中国の浙江せっこう省から福建ふっけん省で生産された青磁は、日本各地の古代・中世遺跡で出土します。

 越州窯えっしゅうよう系・同安窯どうあんよう系・龍泉窯りゅうせんよう系などの種類があるこれらの青磁については出土量も多く、各地で型式編年や流通について活発に研究が行われています。

 また宋銭を中心として中国で作られた銭貨せんかは、日本だけではなくその他の東アジア諸国にも輸出されて、アジア広域の通貨として流通します。

 今回の講座では、北九州の遺跡から出土した遺物を通して、東アジア的な大きな変化についても関心を持って頂ければと考えまして、こうした気候変動や青磁などの流通、そして銭貨についてといった、普段と異なる切り口から中世の社会について紹介していきました。


※この講座の参加募集はすでに締め切りました。またのご参加お待ちしております。



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市民考古学講座 01

市民考古学講座 02


市民考古学講座 03

市民考古学講座 04