大学1年在学中に、第51回日本音楽コンクール第1位、あわせて増沢賞を受賞し注目を集めた仲道郁代は、国内外での受賞を経て、ヨーロッパと日本で本格的な演奏活動をスタートさせた。幅広いレパートリーを持ち、これまでに日本の主要オーケストラと共演した他、海外のオーケストラとの共演も数多く、ピヒラー指揮ロンドン・モーツァルト管弦楽団、マゼール指揮ピッツバーグ交響楽団及びバイエルン放送交響楽団、小林研一郎指揮ハンガリー国立交響楽団、ズッカーマン指揮イギリス室内管弦楽団、ブルゴス指揮ベルリン放送交響楽団などのソリストとして高い評価を得た。99年にはカーネギーホールでリサイタル・デビュー、2001年にはサンクトペテルブルグ、ベルリンでのコンチェルト・デビューを果たし、さらに活躍の幅を広げている。
リサイタルも日本各地で行っており、中でも94年から行った3大B(バッハ、ベートーヴェン、ブラームス)のシリーズ、98年から行った「ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏会」は、真摯な取り組みと音楽性の高さが評価された。2002年からは、諸井誠氏との解説・対談・分析を交えながら、ソナタ全曲の演奏を行うという、4年間全12回にわたる画期的なプロジェクトを行い、大きな賞賛を得た。この公演にあわせてベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲(BMG)のレコーディングも行っており、これまでにリリースされた8枚がすべて「レコード芸術」特選盤に選ばれるなど、充実したスケールの大きな内容に賛辞と期待が寄せられている。リサイタルのみならず、彼女の多彩なアイディアや情熱から生まれた企画も多く、魅力的なコンサートとともに、豊かな人間性がますます多くのファンを魅了している。
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