財団法人 北九州市芸術文化振興財団

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ひろば北九州の廃刊に伴い北九州まちかどエッセーの募集は平成24年度を
もって終了いたしました。
20年にわたりたくさんのご応募ありがとうございました。


◆平成24年度(第20回)北九州まちかどエッセー審査結果


 第20回目にあたる今回のテーマは「市制50周年に寄せて」。50年という半世紀に亘る時の流れの中で、出逢いや別れ、旅立ちなど北九州市にまつわる体験や心に残る思い出といった、それぞれの自分史があると思います。この50年を振り返り、あなたの大切な人生の一コマをその時代の思い出とともに綴っていただきました。
 また、過去だけでなく未来へ向けたものもお寄せいただきました。これからの北九州市に期待するもの、引き継ぎたいもの、そして託したい希望や夢など。
 北九州市内外から133点の応募があり、4名の審査員による審査の結果、次の方々が入選しました。 
《入選作品》
  タイトル 作者
 理事長賞
(賞金10万円)
 同級生のあなたへ  大橋 美都江
 (北九州市 50歳 女性)
 市制50周年
 特別賞
(賞金7万円)
 大好き!北九州市  坂巻 美代子
 (北九州市 72歳 女性)
 佳作
(賞金3万円)
 紫川に思う  長田 あいゆ
 (北九州市 73歳 女性)
   陳 揚貴
 (昴大原自動車大学校
 日本語学科 23歳 男性)
 奨励賞
(図書券5千円)
 僕のふるさと、
     北九州市
 湯本 祥真
 (大蔵中学1年 男性)
 私の思う北九州市   佐藤 葵
 (守恒中学2年 女性)

 なお、理事長賞・佳作及び奨励賞の入選作品は、「ひろば北九州」
平成25年2月号に掲載されます。


《審査員》
 審査員長

 審査員

 審査員

 審査員
 小林 慎也
  
 北谷 真司

 岩森 道子

 熊本 かほる
(梅光学院大学客員教授
 
(北九州市立教育センター
           指導主事)
(作家)

(講師)

《審査講評》
 五市合併して北九州市が誕生して五十年。一度限りのテーマに応募数は百三十三点。やはり、五〇代以上が半数を越えた。
 理事長賞「同級生のあなたへ」(大橋 美都江さん)・・・
 大橋さんは、昭和三十七年生まれ。合併は翌年二月なので、学年では同級生になる。「北九州市さん、五十歳おめでとうございます。私はあなたと同級生の一市民です」と手紙形式で書き出し、思い出のアルバムをめくりながら、この都市と自分の成長をを重ねる。若戸大橋、小倉祇園、バナナのたたき売りなど、旧五市のバランスも考えた構成で、鉄の町、公害の町から環境都市への歩みが確かめられた(姓名に「橋」と「都」が入ってぴったり)。 
 特別賞「大好き!北九州市」(坂巻 美代子さん)・・・
 戦後引き揚げ、鹿児島から東京へ、結婚して夫の転勤で北から南へ転々として、昭和五十四年から小倉に住み着く。他の都市との比較から、住みやすさを具体的に挙げて説得力がある。夫の退職後は、二人で民生委員、いのちの電話などボランティア活動も。「一隅を照らす人」の結びが光る。
 佳作「紫川に思う」(長田 あいゆさん)・・・
 合併の年に夫、双子の子どもと小倉に移り住み、近所の人たちの温もりと善意に支えられて理髪店を営む。澱んだ紫川がアユやシロウオが遡上する清流になるまでの五十年を重ね合わせた。
 佳作「虹」(陳 揚貴さん)・・・
 陳さんは二十三歳。二年間過ごしているこの町を、「工業都市」、「奇麗な町」「奇跡の町」の三つから捕える。外国人に「奇跡」と「虹」で評価してもらったのはありがたい。こちらも、紫川が舞台になった。
 奨励賞「僕のふるさと、北九州市」(中学1年、湯本 祥真くん)・・・
 八十二歳の祖母から聞いた、小倉の今昔。山田弾薬庫や米軍機との空中戦の昔など。その歴史を語り継ぐ決意で結ぶ視野の広さが抜群。
 奨励賞「私の思う北九州市」(中学2年、佐藤 葵さん)・・・
 住みやすさ、被災地のがれき処理、環境モデル都市の三つから都市の未来に夢を馳せる。



◆平成23年度(第19回)北九州まちかどエッセー審査結果


 第19回目にあたる今回のテーマは「わたしの好きな季節」。北九州市には四季それぞれに異なった風情があります。そんな四季の魅力をエッセーで再発見させていただきました。 北九州市内外から138点の応募があり、4名の審査員による審査の結果、次の方々が入選しました。 
《入選作品》
  タイトル 作者
 理事長賞
(賞金10万円)
 フクの季節  後藤 順
 (岐阜県 58歳 男性)
 佳作
(賞金3万円)
 秋風の吹くころに  末吉 美恵子
 (北九州市 64歳 女性)
 秋の皿倉山  林 陽子
 (神奈川県 59歳 女性)
 奨励賞
(図書券5千円)
 私にとっての夏  飯野 鈴々
 (大蔵中学3年 女性)
 ハナミズキの
      咲く頃に
  畠中 講総
 (大蔵中学3年 男性)

 なお、理事長賞・佳作及び奨励賞の入選作品は、「ひろば北九州」
平成24年2月号に掲載されました。


《審査員》
 審査員長


 審査員


 審査員


 審査員
 天川 悦子
  

 北谷 真司


 河野 正彦

 
 荻原 桂子
(北九州童謡・
   唱歌かたりべの会 会長
 
(北九州市立
      黒崎中学校 教頭)

(詩人)


(九州女子大学 教授)

《審査講評》
 今回の応募数は前回より15点多い138点であった。しかし学生数は前回より44人減ったことが残念だった。一般応募数は2倍近く増え、特に20代と60代の増加が目立ち世代の交代を思わせた。
 テーマの「わたしの好きな季節」は、一見書きやすそうだが、その季節の持つ情感やイメージが、単なる思い出に流れ勝ちになる傾向が見受けられた。
 理事長賞「フクの季節」(後藤 順さん)・・・
 先ず書き出しから読ませる力を持っていた。アルツハイマーの父と落ち葉との対比から虚しさに陥る息子が「本場のふぐを父に食べさせよう」と一家で北九州に向かう。その店で「北九州ではふぐはフク」と言うことを知る。そして家族は父が昔、北九州で勤めていたことを思い出す。起承転結の見事な文章である。 
 佳作「秋風の吹くころに」(末吉 美恵子さん)・・・
 平尾台の秋風の中、人なつこい犬との出会いが具合的に描かれ、やや小説的な描写ではあるが人間に媚びる様子のない犬の凛々しさと賢さが秋の爽やかな季節によく溶け込んでいる。 
 佳作「秋の皿倉山」(林 陽子さん)・・・
 北九州への墓参りの車中から回想が始まる。若き、秋の皿倉山頂で父から同行者との結婚を認められ北九州の夜景を喜びで眺めた思い出は還暦を迎えた今も忘れ得ないものである。非常に美しい文字で読み易かった。
 奨励賞「私にとっての夏」(中学3年、飯野 鈴々さん)・・・
 全国制覇を目指して真夏も猛練習を続けている。その中で、皿倉登山やかき氷を仲間と食べ、チームの団結力が高まっていく。異色の題材だが、目的への情熱と夏の季節感が一体となる。
 奨励賞「ハナミズキの咲く頃に」(中学3年、畠中 講総くん)・・・
 幼い時別れた陸君との友情をハナミズキの成長を通して浮き彫りに描いている。また、陸君との思い出は、住んでいる河内の自然にも繋がり、爽やかな印象を与える。



◆平成22年度(第18回)北九州まちかどエッセー審査結果


  第18回目にあたる今回のテーマは「残したい・伝えたい“北九州の音”」として、心に残るふるさとの音にまつわるエピソードや思い出を綴っていただきました。 北九州市内外から123点の応募があり、4名の審査員による審査の結果、次の方々が入選しました。 
《入選作品》
  タイトル 作者
 理事長賞
(賞金10万円)
 霧笛の彼方
〜懐かしきかな
  門司での暮らし
 馬場 克幸
 (田川市 36歳 男性)
 佳作
(賞金3万円)
 ちゃんぐりん
     わっしょい
 若杉 妙
 (北九州市 64歳 女性)
 今も聞こえる
 ポン菓子機の音
 富永 敏治
 (北九州市 82歳 男性)
 奨励賞
(図書券5千円)
 忘れては
     いけない心
 赤松 志保
 (引野中学2年 女性)
 私と太鼓と故郷   小笠原 華子
(西南女学院高校3年 女性)

 なお、理事長賞・佳作及び奨励賞の入選作品は、「ひろば北九州」
平成23年2月号に掲載されました。


《審査員》
 審査員長


 審査員



 審査員


 
 審査員
 山下 敏克
  

 北谷 真司



 熊本 かほる

  
 
 馬場 美佳
(北九州文学協会初代会長
 

(北九州市立
      黒崎中学校 教頭)


(よみうりFBS文化センター
      北九州センター支配人)


(北九州市立大学
      文学部 准教授)

《審査講評》
 今回のテーマは「音」である。このテーマ設定から、応募作品の多くは祗園太鼓の音と関門海峡を行き交う船の音を取り上げていた。 しかしながら、同じ素材を扱いながら、その内容は多彩で、実体験に基づくドラマが展開されており、楽しく読んだ。
 理事長賞「霧笛の彼方〜懐かしきかな門司での暮らし」
       (馬場克幸さん)・・・

 文章・表現・構成の三拍子がそろっており、テーマの「音」の取り入れ方も見事だった。関門海峡を行き交う汽笛、その汽笛が聞こえる高台の家、銀天街の活気・・・素材も描写も素晴らしく、懐かしい調べを聞きながら読んでいるような心地がした。 
 佳作「ちゃんぐりん わっしょい」(若杉妙さん)・・・
 八百年の伝統を誇る仲宿八幡宮の祗園山笠を取り上げた作品。祭り特有の雰囲気を臨場感あふれる描写で綴りながら祖母と孫のゆかしい情愛をうたい上げており、この点が優れていた。人情味豊かな作品だった。 
 佳作「今も聞こえるポン菓子機の音」(富永敏治さん)・・・
 ポン菓子を作る場面やポン菓子を食べる子どもたちの情景描写が面白く魅力のある作品だった。
 奨励賞「忘れてはいけない心」(中学2年、赤松志保さん)・・・
 祖父母が営むお好み焼き店の音がテーマ。中学生らしい清純な表現と心情が微笑ましく、美しい文章だ。テーマの「音」への感性も素晴らしい。
 奨励賞「私と太鼓と故郷」(高校3年、小笠原華子さん)・・・
 小学生の頃から打っている祗園太鼓がテーマ。長年の体験の強みが作品にも滲み出て、臨場感ある描写が太鼓の音のように読み手の心に共鳴し、感動した。

◆平成21年度(第17回)北九州まちかどエッセー審査結果


 第17回目にあたる今回のテーマは「わが家の味、ふるさとの味〜北九州〜」として、北九州の味にまつわる感動や思い出を綴っていただきました。 北九州市内外から過去最多の510点の応募があり、4名の審査員による審査の結果、次の方々が入選しました。 
《入選作品》
  タイトル 作者
 理事長賞
(賞金10万円)
 同志のバトン  阿部 松代
 (川崎市 42歳 女性)
 佳作
(賞金3万円)
 倖せをくれた
       勘違い
 山口 みあき
 (下関市 48歳 女性)
 奨励賞
(図書券5千円)
 思いを繋ぐ味  赤星 優希
(西南女学院高校3年 女性)
 大好きな味へ   末吉 純乃
 (照曜館中学3年 女性)
 初めて作った
     祖母の味
  増中 捺未
 (引野中学2年 女性)

 なお、理事長賞・佳作及び奨励賞の入選作品は、「ひろば北九州」
平成22年2月号に掲載されました。


《審査員》
 審査員長

 
 審査員
 
 審査員
 
 審査員
 
 小林 慎也

 
 岩森 道子
 
 高崎 綏子
 
 黒岩 貞治
 (梅光学院大学特任教授
 
 
 (小説家)
 
  (作 家)
 
  (穴生文芸))

《審査講評》
 今回のテーマは「食と味覚」だった。食べなければ分りにくい
「味」を表現するのは意外と難しそうだが、500編を超す最多の応募があり、それぞれに地域特有の味覚に取り組んで、思わずつばを飲む楽しさがあった。
 理事長賞「同志のバトン」(阿部松代さん)・・・
 大都会に出たばかりの大学生が主人公。休暇に小倉に戻って母親から教わってきた「じんだ煮」を寮で作って振る舞う姿を同室の友人の眼から描く。故郷の味によって元気を取り戻し、大人へと成長してゆく。「おふくろの味はリレーのようにバトンを受け継いだ味」だからなのだろう。 
 佳作「倖せをくれた勘違い」(山口みあきさん)・・・
 「大学から少し離れた場所がいい」と勘違いして八幡に住んだ大学生の食体験。駅前に並ぶ「八幡ちゃんぽん」の店で、特製ちゃんぽんを食べて、その魅力にはまる。店主夫妻が親代わり、そこで知り合った縁で結婚する幸せも。いっぱいの具と湯気のほかほか感が伝わる。 
  
 選外となったが、「旦過市場の屋台」(阿部路子さん)、「門司の平民食堂」(菅中正博さん)も北九州ならでは書けない作品だった。

 奨励賞「思いを繋ぐ味」(高校3年、赤星優希さん)…
 漬物上手のおばあちゃんとお握り得意の母を紹介する。
 キュウリにナス、大根。それに西瓜の皮も入れた糠床。「おいしくなーれ」の呪文がいい。母の梅干し、高菜も同じ。わが家の味が一番と納得させる。

 奨励賞「大好きな味へ」(中学3年、末吉純乃さん)…
 幼時から病気がちだったため、母は「とろとろのおかゆさん」、祖母は「卵とじのおかゆ」を作ってくれる。元気の素と家族の愛情、
「とろとろ」の忘れられない手作り味。それを引き継ぐ幸せが見えてくる。

 奨励賞「初めて作った祖母の味」(中学2年、増中捺未さん)…
 おばあちゃん秘伝の「卵焼き」に魅せられ、自分もと挑戦する。
 蜂蜜、ゴマ、だしの隠し味と実践する過程が具体的だ。
 
 小学生の作品にも初々しい、北九州とそれぞれの家の味の発見が見えた。

◆平成20年度(第16回)北九州まちかどエッセー審査結果


  第16回目にあたる本年度は、テーマを「わが家のエコライフ〜環境首都を目指す北九州市〜」として、今、あなたが実践している「もったいないの心」(ごみの減量化、ものの再使用・再利用など)を綴っていただきました。  今回は、北九州市内外から407点の応募があり、4名の審査員による審査の結果、次の方々が入選しました。今回は学生さんの応募が多く、入賞に奨励賞2点を新設しました。
 
《入選作品》
  タイトル 作者
 理事長賞
(賞金10万円)
 がんばれ!
  ゴミダイエット!
   石田家の挑戦
 石田 文
  (北九州市 34歳 女性)
 佳作
(賞金3万円)
 エコロジーと、
     セコロジー
 千原 健太郎
  (北九州市 26歳 男性)
 新しい主人探し   岩倉 マリ
  (神戸市 28歳  女性)
 奨励賞
(図書券5千円)
地球の未来をまもる      身近なエコ   中尾 純平
  (北九州市 8歳 男性)
 カランカラン   馬場 朝子
  (北九州市 14歳 女性)

 なお、理事長賞・佳作及び奨励賞の入選作品は、「ひろば北九州」
平成21年2月号に掲載されました。


《審査員》
 審査員長

 審査員

 審査員

 審査員
 
 天川 悦子

 石丸 美奈子
 
 折世 凡樹
 
 暮安 翠
(北九州童謡・唱歌かたりべの会会長)
 
 (コピーライター)
 
 (作 家)
 
 (創作研究会会長)

《審査講評》
 今回は、407編という、これまでで最多の応募数があった。これは、小中高から学校単位での応募があったからである。従って、応募者数の年代も10代の333人が最多であり、一般からは40代の16人を筆頭に72人の応募があった。このような事情から、今年は一般の入賞者は従来通りだが、学校単位の作品は別個審査とし、「奨励賞」2人ということにした。
 理事長賞「がんばれ!ゴミダイエット!石田家の挑戦」
      (石田文さん)・・・

 他市から北九州市へ転勤してきてゴミ収集の進歩に驚く主婦の目をよく捉えている。やや実践性に重きを置きすぎた感もあるが、面白く読ませる。 
 佳作「エコロジーと、セコロジー」(千原健太郎さん)・・・
 この方も他市から転勤してきて北九州市の環境への取り組みに共感し、改めてエコへの取り組みを実践している。若い世代のエコライフに共感が持てる。 
 佳作「新しい主人探し」(岩倉マリさん)・・・
神戸に住む方で、雑誌で見たインターネットオークションの記事に触発されて不用品を出品してみた。この発想は若い時代の物品有効利用だと思う。ただ、北九州との関連が欲しかった。
  
 選外ではあったが「もったいないお化けがやってくる」(椿幸恵さん)もユニークな発想で期待される。
 一般応募作品について今後考えて頂きたいのは文章の構成である。段落のもつ意味、何をどのように訴えたいのか、主題の展開は段落構成にかかっているということである。


 奨励賞「地球の未来を守る身近なエコ」(小学3年、中尾純平さん)…
  取り組むきっかけがペシャワール会の伊藤さんの事件からというの
を評価したい。そして学級生活をみんなで見直しエコへ取り組んでいる
実践が面白い。

 奨励賞「カランカラン」(中学2年、馬場朝子さん)…
  北九州がまた環境を取りこわしているのでは、という発想が面白い。
 今回は入賞者がみんな30代以下で若い方ばかりであった。テーマの捉え方や発想の斬新さなのだろうか。