CulCul6月号 2013 page 2/16

CulCul6月号 2013

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概要:
北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

2 北九州市立美術館本館では、6月16日まで、「ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア」展を開催中です。市制50周年事業の一環として開催される本展には、イタリア、ベルギー、フランス、アメリカなど世界各地の美術館から80点以上の厳選された良作が集結。さらに、世界最古の博物館といわれるカピトリーナ絵画館所蔵《ロムルスとレムスの発見》をはじめ、出展される油彩画の多くが日本初公開作品です。 日本では、アニメ『フランダースの犬』の中で、ネロ少年が憧れた画家として馴染み深いルーベンス(1577?1640)は、17世紀バロック美術を代表するフランドルの画家であると同時に、版画家、建築家、外交官としての顔も持つ万能の人でした。は、イタリア時代からルーベンスの経営した工房の機能、そして版画制作までの、ルーベンスの画業の全貌にせまります。 展覧会会期中には、ベルギー・フランダース政府観光局・フランダースセンター共同講演会や学芸員によるスライド・トークなど、関連イベントを開催し、カフェ・ミュゼにも特別メニューが登場しています。展覧会と合わせて、お楽しみ下さい。ペーテル・パウル・ルーベンス《ロムルスとレムスの発見》1612-13 年頃油彩・カンヴァス 210×212cmローマ カピトリーナ絵画館cROMA CAPITALE-SOVRAINTENDENZABENI CULTURALI-MUSEI CAPITOLINIペーテル・パウル・ルーベンス《聖ドミティッラ》1606-1607 年頃油彩・紙(板に貼り付け)ベルガモ アッカデミア・カッラーラペーテル・パウル・ルーベンス《復活のキリスト》1616 年頃 油彩・カンヴァス 183×155cmフィレンツェ パラティーナ美術館cGabinetto fotografi co della S.S.P.S.A.E eper il Polo Museale della citta di Firenze ルーベンスは、アントワープで画家としての修業を始め、1598年には早くも一人前の画家として独立します。1600年から8年に渡ってイタリアで研鑽を積んだルーベンスは、帰国後すぐにスペイン領ネーデルラントの大公夫妻の宮廷画家に任命され、数々の注文に応えていくことになります。ネロが最期に目にするアントワープ大聖堂の《キリストの昇架》と《キリストの降架》の祭壇画や、リュクサンブール宮殿のための連作〈マリー・ド・メディシスの生涯〉(現 ルーヴル美術館蔵)、ロンドンのホワイトホールの天井画など、ヨーロッパ各地に残る作品は、当時ルーベンスがいかに人気があり重要な画家であったかを示すものです。また、1619年頃から独占版権を得た版画を制作させることで、自らの絵画作品の普及に努め、版画作品によってさらにルーベンスの名声は高まってゆきます。こうした制作活動に加え、1623年頃からは外交官としての使命を帯びて、外国の宮廷に派遣され、イギリスとスペインの和議の成立に貢献するなど、めざましい働きを見せました。 まさに万能人といえる足跡を残したルーベンス。国内での過去最大の展覧会となる本展でInformation〒804-0024 北九州市戸畑区西鞘ヶ谷町24の1093(882)7777【開館時間】午前9時30分~午後5時30分(入館は午後5時まで)【休館日】月曜日(但し月曜日が祝日・振替休日の場合は開館し、翌火曜日が休館)【観覧料】一般 1300円(1100円)  高大生800円(600円)小中生 600円(400円)  ※( )内は前売り料金および20名以上の団体料金Event●ベルギー・フランダース政府観光局・フランダースセンター共同講演会「ルーベンスゆかりのベルギー・アントワープ」 【日時】5月25日(土) 午後2時より●学芸員によるスライド・トーク 【日時】6月1日(土) 午後2時より奥田 亜希子ルーベンス栄光のアントワープ工房と原点のイタリアRubens; Inspired by Italy and Established in Antwerp4 月28 日(日)~ 6 月16 日(日)Akiko Okuda2 北九州市立美術館 本館学芸員