CulCul 7月号 2013 page 5/16

CulCul 7月号 2013

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概要:
北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

5 CulCul 2013.July 2013年4月、八幡西区JR黒崎駅前のコムシティ3階に「黒崎市民ギャラリー」が新しく開設されました。市内には、北九州市立美術館本館(戸畑区)、八幡市民会館(八幡東区)、旧百三十銀行ギャラリー(八幡東区)、リバーウォーク北九州(小倉北区)など、市民が展示をするための貸ギャラリーがいくつかありますが、今回新たに開設された黒崎市民ギャラリーはどのような空間なのか拝見してきました。 第一印象は非常にスッキリとしたスマートな空間で、壁面の白と天井の黒とのコントラストが際立っています。床の素材はフローリングで、カーペットやPタイル素材の床に比べ、シャープな印象を与えます。 貸会場の展示パネルといえば、華きゃしゃ奢な造りで見た目に頼りない印象のものが多いのですが、本ギャラリーのパネルはほぼ構造壁と変わらない安定感ある印象を持ちました。 天井高は約3メートルでそれほど高くはありません。天井高はどのくらいが良いかは作品をどのように見せたいかによって異なりますが、天井が低い場合、空間が凝縮されて作品と観客との親密度をより出しやすくなり、スポットライトの取り外しも楽になります。りることもできます。このギャラリーを舞台として意欲的な表現者による展示が展開されることを期待しています。 ちなみに市民ギャラリーや民間の画廊も含め、表現者自らがスペースを借りて発表をするための貸ギャラリーという仕組みは日本独特のもので海外ではあまり見られません。さらに貸ギャラリーをよく利用する主体である団体展・公募展という仕組みも日本独特のものです。このような日本独特の美術状況の歴史的背景やその意義については、いずれまた稿を改めたいと思います。 本ギャラリーのスポットライトはLEDライトで白色です。従来のギャラリーによくある黄色味がかったライトによる照明環境に慣れた目には、この白さは新鮮かもしれません。照明の違いによって作品がシャープに見えたり、マイルドに見えたりと、作品の印象が大きく異なりますが、これは好みが分かれるところでしょう。 壁面に平面作品を掛ける方法としては、壁の上端にあるピクチャーレールからチェーンおよびワイヤーで作品を吊ることもできますが、壁にマス目状に空けられた穴に金具を取り付けることで作品を簡単に掛けられます。市立美術館の市民ギャラリーと同じ方式です。この方式の場合、マス目状の穴が視覚的にやや煩わしい欠点はあるものの、チェーンやワイヤーで吊ったり、金具を壁打ちしたりするよりも作業が楽で、作品を水平に保ちやすく、アマチュアの人にも作業しやすい方式といえるでしょう。 展示スペースの広さは全体で414平米あり、市立美術館の市民ギャラリーよりもやや小さいくらいの広さです。その全体を個展で埋めるにはそれなりの力量が必要かもしれませんが、3区画に分かれたスペースの内、1区画または2区画だけ借美術hiroba 花 田 伸 一北九州アートめぐりキュレーターShinichi Hanada北九州市立美術館黒崎市民ギャラリー八幡西区黒崎3の15の3コムシティ3F093(644)5206Information北九州市立美術館黒崎市民ギャラリー