CulCul 8月号 2013 page 3/16

CulCul 8月号 2013

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概要:
北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

3 CulCul 2013.Augustインプロ集団 MOSA i QUES(モザイクス) 最近、「冒険」と私たちの距離が微妙に変化しているような気がしてならない。様々な場所で、様々な世代とワークショップをやっての感想だ。本来大いなる冒険者であったはずの子ども達でさえ、自らの感情が波立つ事に不慣れで、恐れさえも感じる傾向があるように思う。テレビゲームの勇者に、自分の代わりに冒険してもらうことに慣れてしまってのことだろうか。 しかし、幸いな事に、演劇の世界では、「冒険」が未だ健在だ。今回紹介したいのは、北九州市外における、北九州の演劇人の「冒険」である。 まずは行橋市、7月6日・7日に「演劇関係いすと校舎」のホームグラウンド、自宅劇場「守田ん家。」で行われた「文化祭」、その名も「守祭(もりさい)」だ。 この自宅劇場とは、劇団代表である守田慎之介氏の自宅を劇場化したもの。ごく普通の玄関を入って、ごく普通の和室にしつらえられた客席で観劇するという、ちょっと変わった体験のできる空間だ。その自宅劇場に集ったのは、北九州の若手劇団4団体。▽「超人気族」『〝宴?にあらず〝群ぐんじょう青?の〝晩餐?』(作・演出:橋本隆佑)▽「演劇プロジェクト・ダブルクラブ」山田家小ホール「いおり」だ。こちらも「守田ん家。」と同じく、一般民家の離れにしつらえられた空間である。通常の劇場で観る演劇とは少し違った「冒険」気分が味わえるMOSAiQUESの舞台。インプロ未経験の方は一度足を運んでみてはいかがだろうか。 日常の生活の中で「冒険」をするのはなかなか難しい。失敗のリスクや、社会的立場、人間関係などを考えると二の足を踏んでしまうのは当然だ。ならばせめて、フィクションの世界で思う存分ドキドキしたり、がっかりしたり、嬉しかったり悔しかったりを体験してみるのも良いのではないだろうか。演劇の街北九州とその周辺には様々な「冒険」が今日も息づいている。『ふく』(作:なつみ/演出:山本慎介)▽「成長剤」『あえて、わかれ』(作・演出:平林拓也)▽「バカボンド座」『介護と動く老人』(作・演出:渡辺明男) それぞれの劇団が交流しつつ、個性的なカラーの作品を上演する2日間はまさにお祭り。刺激的な「冒険」だったと思う。 もう一つは飯塚市、インプロ集団「MOSAiQUES(モザイクス)」の「冒険」だ。飯塚市に拠点を置きながら、北九州市でも度々カフェ公演を行っているこの団体は「インプロ」つまり、脚本を全く用いずに即興でシーンを紡いでいく手法を展開している。ゲーム性の強いエンターテインメントショーのようなものから、起承転結を持った物語まで、その守備範囲は広い。日本ではまだ珍しいスタイルである。 このMOSAiQUESが今年の4月から、来年の3月にかけて「月一公演」にチャレンジしている。毎月違うテーマを設定し、全国各地のインプロバイザーも巻き込みながらの公演。台本が無いとはいえ、それを一年間続けるのは団体としての体力がかなり必要だろう。 この団体が選んだ公演場所は演劇hiroba おおつか えみこ演劇の街は、いま大塚恵美子演劇事務所 代表Emiko Otsuka「守祭」チラシ