CulCul 8月号 2013 page 4/16

CulCul 8月号 2013

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概要:
北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

4きます。今このときも、地球上のどこかでは戦争が行われています。「この作品を通じて戦争が引き起こす多くの『悲しみ』を感じ、戦争することの愚かさを知ってほしい」。黒田は『戦争童話集』に絵を入れて、映像作品にすることを決意します。このプロジェクトに、コピーライターの仲畑貴志が「忘れてはイケナイ物語り」と名付け、黒田はたくさんの友人たちの協力を得て、12篇の童話を映像作品としてリメイクし、また書籍としても刊行しました。 「忘れてはイケナイ物語り」プロジェクトは、ここで終わり ―みんな、『戦後』などとカンタンにいうけれど、『戦後』なんて地球上に一度も訪れていないじゃないか。―(「K2」ホームページより) 門司区在住のイラストレーター、黒田征太郎は作家の野坂昭如の『戦争童話集』を読んで、そう考えたそうです。「昭和二十年、八月十五日」で書き出される12篇の童話が収められた『戦争童話集』で、野坂は自らの戦争体験を基に、確かに太平洋戦争のことを書いています。しかし、この12篇の童話からは、太平洋戦争という個別の戦争を超えた、「悲しみ」が伝わってもう一方の主役は、八幡中央高校芸術コースの生徒の皆さんです。生徒の皆さんは黒田と一緒に、ポスター作成、展示の準備などに携わり、「忘れてはイケナイ物語り」の「語り部」として、企画に参加しました。その中で彼ら、彼女らは、『戦争童話集』に沖縄篇を加えた14篇の童話を、どのように受け止め、感じたのでしょうか。それは企画展のポスターなどに表れています。この展覧会が出来るまでの経緯を含めて、企画展「忘れてはイケナイ物語り 北九州篇」なのです。ご来館の皆様には北九州で語られる、「忘れてはイケナイ物語り」にしばらくの間、耳を傾けていただければと思います。ませんでした。1999年の夏、沖縄の佐さきま喜眞美術館で、映像化にあたって描いた作品の展覧会が行われ、黒田は沖縄を訪れます。太平洋戦争時、国内で唯一地上戦が行われ、今も米軍基地が置かれている沖縄の現実を感じ、人びとと交わる中で、黒田は沖縄の「物語り」の必要を強く感じました。黒田は野坂に、沖縄の「物語り」を書いてほしいと依頼します。このとき、野坂には葛藤があったといいます。「地上戦を知らない自分には、沖縄の『物語り』を書くことができない」と。しかし、何度も沖縄に足を運ぶ中で知る沖縄の現状、そして黒田の強い想いが野坂を動かします。そうして「沖縄篇をつくる会」が発足。2001年、『ウミガメと少年』が刊行されました。さらには沖縄音楽の喜納昌吉が参加し、映像作品にもなりました。2010年には『石のラジオ』が刊行され、2つの「物語り」が沖縄篇として生まれたのです。 今回の展覧会では、「忘れてはイケナイ物語り」プロジェクトで描いた原画、約250点を展示します。そして本展覧会の『干からびた象と象使いの話』黒田征太郎cMariko Tagashira『馬と兵士』『青いオウムと痩せた男の子の話』市制50周年記念 北九州市立文学館 夏の企画展「忘れてはイケナイ物語り 北九州篇 戦争童話集原画展―作・野坂昭如、絵・黒田征太郎―」文芸hiroba 稲 田 大 貴北九州市立文学館 学芸員Daiki Inadaようこそ文学館へ【会期・会場】平成25 年8月1日(木)~9月8日(日)【観覧料】大 人 200 円 中高生 100 円小学生 50 円(こども文化パスポート適用あり)【お問合せ】北九州市立文学館093(571)1505※月曜日休館Information