CulCul 10月号 2013 page 3/16

CulCul 10月号 2013

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概要:
北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

3 CulCul 2013.October「舞台」「戯曲」「演技演出」の5講座から希望の講座を一つ選んで受講する。技術面の講師を劇場のテクニカルスタッフが、また、戯曲や演技演出の講師を地元の演劇人が担当し、小劇場、中劇場、大ホールを全部使用して行われる、何とも贅沢な企画である。 その年の生徒たちのニーズに合わせて講座内容も変化する。今年は、事前に開催された戯曲講座の受講生が書いた15分ほどの戯曲を素材として展開された。演技演出講座の受講生が演出とキャストに分かれ、照明、音響、舞台講座受講生と技術プランのやりとりをしつつ、最終的には中劇場で作品を上演するという、まさに「地区大会体験版」のような内容だ。劇場という空間に初めて足を踏み入れる生徒も多くいる中、時にとまどいながらも、一生懸命に作品創りに取り組んでいる姿が印象的だった。 私見ではあるが、高校時代に演劇という芸術から学べる事で一番大切なのは「自分は一人ではない」という事ではないだろうか、と思う。芝居を始めるために緞どんちょう帳を上げる、という作業ひとつにも、驚くほど多くの人 福岡県高等学校芸術・文化連盟演劇部門北九州支部と北九州芸術劇場がタッグを組んで毎年行っている『高校生のための演劇塾』が今年も開催された。(8月7日?9日/北九州芸術劇場) 高校演劇においては、大体どこの県、どこの地区でも、夏休みの間に、秋の地区大会に向けて「夏季ゼミ」と呼ばれる講習会が行われているようだ。演劇の技術を学ぶのと同時に、学校間、特に、大会を運営する生徒実行委員同士の親睦を深める目と別の意味があると思っている。作品を提示する側がいかに密な関係性を築けているかどうかが作品の良し悪しを決定するといっても過言ではないのだ。 今年の『高校生のための演劇塾』においては、自分のアイデアにしがみつかず、他人の意見も受け入れつつ、自分の行動に責任を持つという「コミュニケーション」についての学びも多かったように思われる。10月25日から八幡市民会館で行われる今年の地区大会にそれがどう効果を表すか、今から楽しみだ。間が関わっているのだ。開演ベルを鳴らし、客電が落ちるきっかけ、緞帳を上げ、音響や照明が変化し、役者が登場するタイミングなどなど、関わる者すべてがイメージを共有し、お互いの行動を意識しつつ作業しないと幕は開かない。誰かが自分勝手に動いたらすべてが台無しになってしまう。 演劇は「関係性の芸術」と呼ばれる。演劇が舞台上で役者同士の関係性を見せるものであるという文脈で使用される言葉だ。しかし、私はそこにはもっ演劇hiroba おおつか えみこ演劇の街は、いま大塚恵美子演劇事務所 代表Emiko Otsuka3 日間で作り上げた作品演技演出講座 作品創りの様子的も持つ。北九州地区でも、地元の演劇人が講師となり、市民センターや体育館を使用して実施されてきた。平田オリザや横内謙介など著名な演劇人を講師に迎えた年もある。多い年には100名を超える生徒が参加する、高校演劇に関わる者たちにとってはいわゆる「夏の風物詩」とも言える行事だ。 その「夏季ゼミ」が、北九州芸術劇場内で『高校生のための演劇塾』として実施されるようになったのは2007年の事だ。生徒たちは「照明」「音響」『高校生のための演劇塾』で学ぶ「コミュニケーション」