CulCul 1月号 2014 page 2/16

CulCul 1月号 2014

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概要:
北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

2cJacques DenarnaudcJacques DenarnaudcJacques Denarnaud2年にはイギリスで最も権威あるローレンス・オリヴィエ賞を日本のカンパニーとして初めて受賞。国内でも、06年に朝日舞台芸術賞グランプリを受賞、また天児個人としても11年に紫綬褒章を受章する等、作品の持つ普遍性と優れた芸術性によって、独自の地位を築き上げました。生命の根源に迫る透徹した美の世界 2000年にパリで初演された『かげみ』は、当時、満席のパリ市立劇場を陶酔させた話題作です。『かげみ』の〝かげ?は「影」、光との対で空間に明暗を生むもの、鏡や水面に映る姿そのものでもあり、〝み?は「見」を指します。また「かげみ」=影見は、鏡の語源とも言われています。 舞台は全7幕。一面に蓮の葉が揺らめき、やがてその蓮の葉が浮上すると、そこは水面のはるか彼方―人類の祖先ともいえる、生命たちの世界です。水面から差す光、たゆたう影。《意識の糸》の連鎖によって、微細ながら強力な磁力を放つ動き。ミクロの細胞の美しさを思わせたイメージは、やがて動きのダイナミズムと共に、無限の宇宙へと拡大します。かつて人類が、水鏡に映る姿に初めて自己捉え、空間、肉体の内的変化に意識を集中させる事によって生まれる、固有のアートフォームを追求しています。海外での評価と軌跡 77年に処女作『アマガツ頌』を発表した山海塾は、早くも80年には海を越えてフランスへ。82年より、コンテンポラリーダンスの最高峰である「パリ市立劇場」を創作の本拠地とし、以降の作品は、全てパリ市立劇場との《共同プロデュース》という形を取っています。厳しく作品の質を問う同劇場が、四半世紀以上に渡り創作を支援し続けているカンパニーは、世界でもごくわずか。その後、北米、アジア、オセアニア等、国や文化を越えて支持され続け、200伝統と前衛。日本人の身体性が生んだ舞踏 北九州芸術劇場では開館初年度より、劇場のレパートリー作品のひとつとして、山さんかい海塾じゅくの公演を行っています。山海塾は、1975年に主宰・天あま児がつ牛うし大お により設立された舞踏カンパニーです。 舞踏は、西洋舞踊の真似ではない、日本人特有の身体性に重点を置いたダンスの創生を目指し、60年代に土ひじかた方巽たつみらを中心に形成されました。一般的には、剃髪、白塗り、低く落とした重心やすり足、といったイメージがありますが、その表現方法は多岐に渡ります。天児は、一貫して舞踏を「重力との対話」と9 北九州芸術劇場広報係 一 田 真 澄【会場】北九州芸術劇場 中劇場 093(562)2655【日時】2014年2月16日(日) 午後2時開演※終演後、天児牛大によるポスト・パフォーマンストークあり。(ゲスト:舞踊評論家・石井達朗)※開場は開演の30分前【チケット料金/全席指定】※当日各500円増一般:4,500円ユース:2,500円(24歳以下・要身分証提示)※未就学児入場不可Informationを見出したように、私たちもまた舞台上のもう一つの世界から、宇宙の生命の一部としての、自身の肉体の神秘を発見することでしょう。 北九州芸術劇場は、山海塾作品を最も美しい状態で鑑賞できる劇場とも言われています。春の訪れが待ち遠しくなる2月、深い水の底に産声をあげる生命の息吹を、感じに来ませんか。山海塾『かがみの隠喩の彼方へ-かげみ』Masumi Ichitaホームページを開く