CulCul 2月号 2014 page 2/16

CulCul 2月号 2014

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概要:
北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

2加納光於《逃げ水-その行方を遮ってⅦ》1981 年中西夏之《不合流II-a》1982 年加納光於《SOLDERED BLUE》1965 年中西夏之《作品-たとえば波打ち際にてXⅣ》1985 年の後も多くの油彩シリーズを発表し、独自の世界観と様々な手法によって「絵画」という概念を探る作業を繰り返してきました。 当館では、83年に「加納光於ペインティング`80-83」を、85年には「中西夏之展」を開催しています。これらの展覧会は、二人の現代作家の新展開をいち早く紹介した、当時の公立美術館としてはきわめて野心的な試みでした。 本展では、加納光於と中西夏之が当時発表した油彩画作品と 中西夏之は東京藝術大学を卒業後、既成の表現を越えた、革新的な絵画のあり方を模索し始めます。59年にペイントに砂を混ぜた作品群『韻』を発表し注目を集め、63年の読売アンデパンダン展には、画面に無数のアルミ製洗濯バサミを取り付けた《洗濯バサミは攪かくはん拌行動を主張する》を出品しました。中西の活動は絵画制作だけにとどまらず、同年には高松次郎、赤瀬川原平と共に「ハイレッド・センター」を結成。さらに、舞踏家の土方巽と共同した舞台に参画し、舞台美術を手がけます。そ 北九州市立美術館本館では、加納光於と中西夏之を特集したコレクション展Ⅳを開催します。 1950年代後半から活動を開始し評価を高めてきた加納光於(1933?)と中西夏之(1935?)。今回のコレクション展では、半世紀を経た現在も活発な制作と発表を続ける2人の芸術家に焦点をあて、独創的な思考のもとに表現された作品群をご紹介します。 加納光於は東京に生まれました。19歳の時、偶然手にした今純三著『版画の新技法』を読み、版画の世界に興味を持ち始めます。53年より自ら設計した図面を元に九州の農機具製作所へプレス機の発注をするなど、積極的に独学で銅版画制作へ取り組みました。この頃、詩人でもあり美術評論家の瀧口修造(1903?79)と運命的な出会いを果たします。加納は瀧口の推薦によりタケミヤ画廊(東京)で初となる個展を開催。59年には《燐と花と》でリュブリアナ近代美術館賞を受賞するなど国内外で高い評価を受けます。64年には亜鉛板を用いた『ソルダードブルー』シリーズ、80年代に入ってからは自身で絵具を作り描いた連作『逃げ水―その行方を遮って』など、常に新たな技法と表現を追い求めてきました。10 北九州市立美術館 本館学芸員 清 田  幸 枝【会場】北九州市立美術館 本館【会期】1月25日(土)~4月13日(日)【開館時間】午前9時30分~午後5時30分(入館は午後5時まで)【観覧料】一般150円(120円)、高大生100円(80円)、小中生50円(40円) ( )内は20名以上の団体料金。※なお年長者施設利用証(北九州市交付のもの)、障害者手帳、たんけんパスポートを提示の方は無料。●学芸員によるスライドトーク (本展特集についての解説) ※聴講無料【日時】3月21日(金・祝)   午後2時より(午後1時 開場)【会場】北九州市立美術館 本館 講堂【定員】当日先着80名(事前申し込み不要)●美術ボランティアによるコレクション展示作品の解説毎日午後2時~午後3時(木曜日を除く)※観覧料が必要です。InformationEventともに、加納の50年代初期の銅版画や『ソルダードブルー』シリーズをはじめとした多色版画などの作品を展示し、2人の活動の軌跡をたどります。コレクション展Ⅳ 特集 加納光於と中西夏之Yukie Kiyota催事情報を見る