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CulCul 2月号 2014

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概要:
北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

7 CulCul 2014.February撮影:重松美佐北九州芸術劇場プロデュース・シリーズとは? 北九州芸術劇場は年に数本自ら企画・製作する演劇作品を発表していますが、本シリーズにはいくつかの特徴があります。その一つは、第一線で活躍する劇作家・演出家が北九州に滞在し、地元を中心とする役者陣とスタッフと共に新作を創る、ということ。これまで、鐘下辰男、福岡出身の東憲司、松村武といった、着実な創作を続ける中堅に加え、松井周や柴幸男、藤田貴大といった新進気鋭の劇作家・演出家が北九州に約1カ月半滞在し、この町で生活しながら作品を創ってきました。 もう一つの特徴は、このシリーズで創られる作品に、「『北九州らしさ』を感じること」、という共通のコンセプトがあること。これまで、筑豊出身の若者の青春を描いた五木寛之原作の『青春の門 放浪篇』。TOTOとタッグを組みトイレに革命を起こす男たちを描いた『BEN』の他、海や港、市場や工場など、アーティストが実際に北九州で暮らし、町を歩き、人々と話をしながら得たこの町の雰囲気・印象を軸に多様な作品が創られました。また北九州で作品を創ることで、創作に関わるアーティストやスタッフがこの町に集まり、小さなコミュニティーが形成されます。そこでの出会いが新たなアイデアを生んだり、次の作品に繋がったりすることで、芝居の世界のネットワークが広がっていきます。「ものづくり」で成長したこの町の空気と、人々が持つ「ものづくり」のスピリットは、演劇作品の創作にも生かされているようです。 さらにこのシリーズの特徴は、この町で創られた作品を東京でも上演することです。外に向かって発信することで、北九州で生まれた作品が、より多くの観客と出会い、批評を受け、成長できます。作品と一緒に「北九州」の名前も旅をする、といったこともお芝居の素敵なところ。桑原裕子が描く北九州の町の空気 そんな北九州芸術劇場プロデュース・シリーズに今回登場するのは、シリーズ初となる女流劇作家・演出家の桑原裕子。東京を拠点に活動する劇団KAKUTAを主宰し、作・演出も兼ねる他、ほぼ全作品に出演。2010?13年にかけてシリーズ初、女性の感性で描く、北九州の町の匂いの群像劇北九州芸術劇場プロデュース『彼の地』は、30年以上続くブロードウェイミュージカル「ピーターパン」の潤(※1)色・作詞・演出を手掛けるなど、劇団の外でも活躍の幅を広げています。緻密なプ(※2)ロットと台詞をベースに、日常を生きる人々の生活や感情の細やかな描写が魅力の桑原作品。幅広い世代から支持を集める彼女が北九州で挑む新作のタイトルは『彼の地(かのち)』。「彼の地」という言葉には、「憧れの場所とか記憶の中の故郷とか、ちょっと遠い場所に想いを馳せるときに使う」イメージがある、という桑原。「北九州に住む人、出て行く人、やってくる人、かつて居た人」など、場所と人との様々な関わりを複層的に描きながら、北九州のまちの空気が漂う作品になれば、とのこと。個々の役者の個性を生かしつつ紡がれるこのまちの物語に、どうぞご期待下さい。北九州芸術劇場 広報係 岩 本 史 緒 Fumiwo Iwamoto北九州で創り、発信する北九州芸術劇場プロデュースシリーズ。7作目の今回は、小劇場からミュージカルまで幅広く活躍する桑原裕子を作・演出に迎えます。※日時は、15ページの北九州芸術劇場の欄をご確認ください。※1 元々の台本に手を加え、おもしろくすること※2 演劇作品の筋や構想催事情報を見る