CulCul 4月号 2014 page 3/16

CulCul 4月号 2014

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概要:
北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

3 CulCul 2014.April主宰で、ダンサー、振付家、指導者として国際的に活躍中の小池陽子との共同企画。アーティストが枝光に滞在し、地元の人たちと共に創作活動を行うイベントだ。 参加者はアーティストと共に商店街の人にヒアリングを行い、ワークショップを経て、街をイメージした作品を創る。お披露目の仕方も、商店街の中での『商店街パフォーマンス』とアイアンシアター内での『シアターパフォーマンス』と2種類用意されており、野外と劇場、二つの異なった空間を楽しめる仕組みになっている。 アイアンシアターではこれまでも枝光の商店街とタッグを組んだ企画を数多く実現させてきたが、今回も商店街の空気を存分に楽しめる構成だ。 二つ目のイベントは「北九州演劇フェスティバル」のプログラムの一つ『まち小屋!!京町?みんなで遊ぼう 京町テーマパーク?』である。こちらは小倉北区京町商店街が舞台。サブタイトルにあるように、フェスティバル期間中、商店街内の空き店舗に開設される「まち小屋 今回は、2月から3月にかけて行われた、興味深い劇的イベントを二つご紹介したい。共通するキーワードは「商店街」と「ダンス」。 一つは枝光本町商店街アイアンシアターで行われた『勝手に来やがれ 踊る商店街』である。 これは、アイアンシアターと、山海塾に所属し、また、若手表現者の育成やクリエーター支援を行う団体「DEVIATE.CO」の代表も務める石井則仁、そして、「Saitama City Ballet」演劇hiroba おおつか えみこ演劇の街は、いま大塚恵美子演劇事務所 代表Emiko Otsuka『勝手に来やがれ 踊る商店街』募集チラシ『まち小屋!! 京町』プロデューサー 今村貴子「商店街」と「ダンス」?京町」を拠点として、遊園地のアトラクション感覚で商店街を楽しもうという企画だ。企画のプロデューサーは北九州で活躍するダンサーの今村貴子。 設定金額以上の買い物をすると、お店の人がオリジナルダンスを踊ってくれる『お買い上げありがとうDANCE ?不器用だけど、伝えたい?』や、商店街内で列を作って踊りながら町の風景を楽しもうという『ジェンガタクシー』など。日常的な風景をダンスというフィルターを通して非日常にしてしまう可愛らしい仕掛けが満載だ。 平成24年度から中学校で必修化された「ダンス」。ともすれば、振付を覚えて正確になぞらなくては、と思いがちだが、上記二つのイベントには、そんな正解不正解を求める姿勢は一切ない。要は「踊りたくなる気持ち」が大事なのだ。関わった人がすべて素敵なダンサーになれる、非常に演劇的なイベントであったと思う。 さて、最後に、キーワードの一つ「商店街」にまつわる劇的イベントをもう一つ。南曽根、小嶺、中島、南小倉、黒崎、山王、菅生の7館の児童館が協働で実施した『商店街でおばけやしき?スズコを探して』(2月15日・16日)だ。これは、子どものための児童館とNPOの協働事業「NPOどんどこプロジェクト」と「NPO法人KID's work」の事業。八幡西区黒崎熊手銀天街の空き店舗に児童館の子どもたちが企画制作したお化け屋敷を創った。事前準備として、地元劇団によるワークショップで、怖いという気持ちがどのようにして起こるかを考え、劇作家の書き下ろした物語に沿ってお化け屋敷の中を考えたり、演出家の演技指導の下、オープニングムービーを撮影したりと、非常に演劇的なイベントとなった。 人と人が行きかう「商店街」はそれだけで物語を含んでいる。そして、そこに演劇人がからむことでより面白い空間になる。次はどこの商店街で劇的なことが起こるのだろう。