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概要

北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

5 CulCul 2014.November美術hiroba 花 田 伸 一北九州アートめぐりキュレーターShinichi Hanadaアートな映画特集彫りにされます。市立美術館にはピカソの『ボラールのための連作集』が所蔵されています。◯『バスキア』  96年/米 監督:ジュリアン・シュナーベル◯『バスキアのすべて』  10年/米 監督:タムラ・デイヴィス 80年代にニューヨークで活躍し、27歳で早世したグラフィティ・アーティスト、ジャン・ミシェル・バスキア(1960?88)をめぐる映画2編。前者は先輩格に当たる美術家ジュリアン・シュナーベル(1951?)による伝記映画、後者は親友のタムラ・デイヴィスによるドキュメンタリーです。それぞれ若くして成功した美術家の栄光と苦悩とが描き出されます。今年6月には市立美術館所蔵の《消防士》を題材に、北九州芸術劇場と市立美術館のコラボレーションによってオリジナル演劇が制作公演され話題となりました。◯『死なない子供、荒川修作』  10年/日 監督:山岡信貴 巨大な円筒建造物《遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体》(94年/奈義町現代美術館・岡山)、テーマパーク《養老天命反転地》(95年・岐阜)、住宅《三鷹天命反転住宅》(05年・東京)などで知られる美術家・荒川修作(1936?2010)のドキュメンタリー映画。荒川は美術作品を「見せる」だけでなく、「体験させる」ことによって人々の思想を揺さぶろうとしました。身体の潜在能力を引き出すことで人間の創造性を拡張しようと試みた荒川の思想が浮かび上がります。市立美術館には荒川の初期の版画シリーズが所蔵されています。◯『キューティー&ボクサー』  13年/米 監督:ザッカリー・ハインザーリング ニューヨーク在住40年になる美術家・篠原有司男(1932?)、通称ギュウちゃんとその妻であり画家である篠原乃り子、二人の波乱に満ちた日常を追ったドキュメンタリー映画。表現者どうしの支え合いや葛藤の様子が描き出されます。ボクシング・ペインティングで知られるギュウちゃん、市内で見られる作品としては八幡東区・高炉台公園の巨大なバイク彫刻《兎と蛙の乗ったケンタウルス鉄鋼モーターサイクル》(93年)があります。◯『デスノート』  06年/日 監督:中田英夫◯『図書館戦争』  13年/日 監督:佐藤信介 番外編として、映画のストーリーと美術作品とは直接の関わりはないものの、北九州市立美術館をロケ地として撮影された映画2編を紹介しておきます。身近な場所で撮影された映画を見ていると日常と非日常とが混じり合う不思議な鑑賞体験ができますよ。 芸術の秋。今月号は美術家をテーマとして制作された映画の中から、北九州市立美術館に作品が所蔵されている美術家および北九州市内で作品を見る事ができる美術家が登場する映画に絞って紹介します。アートに関する映画を見ながら秋の夜長をゆっくり過ごしてはいかがでしょうか。◯『ミステリアス・ピカソ 天才の秘密』  1957年/仏 監督:アンリ・ジョルジュ・クルーゾー◯『ピカソ―マジック、セックス、デス』  2006年/英・西※ 言わずと知れた20世紀の巨匠パブロ・ピカソ(1881?1973)をめぐるドキュメンタリー2編。前者はピカソがアトリエで作品を仕上げる様子が生き生きと捉えられています。目の前で作品がみるみると仕上がっていく様子はそれだけでも見ていてスリリングです。後者はピカソの芸術性、女性関係、人生が関係者の証言と共に浮き映画『デスノート』『図書館戦争』のロケの舞台となった北九州市立美術館・本館(戸畑区西鞘ヶ谷町)映画『キューティー&ボクサー』の主人公、篠原有司男が北九州市で93 年に制作した作品《兎と蛙の乗ったケンタウルス鉄鋼モーターサイクル》(八幡東区高炉台公園)。※映画と本作とは直接の関わりはありません※ 西班牙/スペイン