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概要

北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

7 CulCul 2015.February 約38億年におよぶ生命の営みの中で、人間は最も「石好き」な生き物と思われます。その「好き」の内容も、生活に役立つということのほかに美しさや神秘性に惹ひかれるという独特なものです。当博物館では、そのような石の魅力をテーマとした特別展を開催します。 特別展の見どころを簡単に紹介しましょう。 まず地球の成り立ちに触れます。アエンデ隕いん石は、約46億年前にできた太陽系最古の物質を含む隕石です。マーチソン隕石も同じくらい古い隕石で、生命の材料になり得るアミノ酸を含んでいます。地球は、このような隕石が衝突を繰り返す中で形成されたと考えられています。特別展では、約40億年前にできた地球最古の岩石であるアカスタ片へん麻ま がん岩や、約38億年前に海と生命があったことを示すイスア礫れき岩がんも展示します。地球形成の物語が刻まれた貴重な隕石や岩石をぜひご覧ください。 次に地球の美しい鉱物を紹介します。地球は絶えず変化している「生きた惑星」であり、その結果としてさまざまな鉱物が出来ます。灼熱のマグマから生まれた緑りょく柱ちゅうせき石、地下水から生まれた自然金、風化してゆく岩の中で生まれた孔くじゃく雀石せき、大地の巨大な力で生まれた翡ひすい翠など、それぞれに美しい鉱物たち約600点を出来た環境ごとに展示します。注目はかわいいハート型の水晶。この水晶に二人で願い事をしたらいいことがあるかもしれませんね! そして人間が石に感じる魅力の原点に迫ります。人々は、遥か昔から石のアクセサリーを身に着けたり、石から金属を取り出して工芸品を作ったりしてきました。その営みを、縄文から弥生時代の石せきせい製玉たまるい類や、現代の宝石と金属工芸品を通してひもときます。鹿児島県上うえ加か世せ田だ遺跡、佐賀県中なかばる原遺跡、福岡県吉武高木遺跡および田たぐまいしはたけ熊石畑遺跡から出土した翡翠製勾まがたま玉や碧へきぎょく玉製管くだ玉たまは、考古学者も注目の品々です。九州屈指の美しい玉類が一堂に会するのは史上初で、「鉱物展」にはもったいないくらい(笑)。原石とともに展示する産業技術総合研究所地質いのちのたび博物館・春の特別展「地球からの贈り物 ~石の美と魅力~」北九州市立いのちのたび博物館 学芸員森   康Yasushi Mori標本館秘蔵の宝石標本約150点も見逃せません。代表的な誕生石からレアストーンまで、宝石そのものの色彩や光こう輝き を実感できるカット石でご紹介します。 最後にこの特別展では、このように多種多様な標本を通して石と人の関わりを探ります。いずれの標本も、みなさんに石の魅力と地球の息吹を感じていただけることを願って厳選したものばかりです。ご来館をお待ちしています。太陽系最古のアエンデ隕石紅色の緑柱石「レッドベリル」フローライト(蛍石)のカット石【開催期間】3月21日(土・祝)~5月10日(日)会期中無休【開館時間】午前9時~午後5時(最終入館は午後4時30分)【入場料】特別展入場料が、別途必要です。詳細は、ホームページまたは博物館までお問い合わせください。【お問合せ】北九州市立いのちのたび博物館 093(681)1011 http://www.kmnh.jp/常設展観覧料は一般500円、高校・大学生300円、小・中学生200円、未就学児は無料です。※特別展とのセット券あります。Informationハート型の水晶「日本式双晶」