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概要

北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

6ガイマン賞2014 結果発表!漫画hiroba田 中 千 尋北九州市漫画ミュージアム 図書担当漫画と北九州Chihiro Tanaka 昨年10月から投票を受け付けてきた「ガイマン賞2014」の受賞作品が決定しました。 ガイマン賞とは、日本国内で1年間に発売された海外マンガ(ガイマン)の邦訳本を読者の投票によってランキングするもので、2014年度で3回目の開催でした。ありがたいことに投票数は年々増加しており、今回は全体で731票もの投票がありました。 14年度の栄えある第1位は『ホークアイ:マイライフ・アズ・ア・ウェポン』(小学館集英社プロダクション)。映画にもなったアメコミ※ のスーパーヒーロー軍団「アベンジャーズ」の一員「ホークアイ」ことクリント・バートンの日常を描いた作品です。本作ではアクションシーンだけではなく、人間くさい「私服のヒーロー」も描かれます。ホークアイには、他の多くのヒーローが持つような特殊能力はありません。だから、けがもするし、ドジを踏むこともある。まるで懐かしのドラマに出てくる俳優のような、少しくたびれているけどどこかカッコいい。そんな人間味あふれるヒーローに夢中になる作品です。実際、投票コメントでは、魅力あるキャラクターと、オシャレで洗練された表紙や構成を評価する方が続出しました。Informationガイマン賞の詳細はホームページで確認できます。http://www.gaiman.jp/【お問合せ】北九州市漫画ミュージアム093(512)5077【開館時間】午前11 時~午後7時(入館は午後6 時30 分まで)【休館日】毎週火曜日(休日の場合はその翌日)【常設展観覧料】※()内は団体料金一般400(320)円、中高生200(160)円、小学生100(80)円、小学生未満無料 第2位は『カンポンボーイ』(東京外国語大学出版会)。こちらは著者であるラット氏の自伝的なマンガで、著者が10歳まで育ったマレーシアの村カンポンでの生活を描いた作品です。マレーシアの伝統的な生活が、徐々に近代化され変容していく過程が丁寧かつ巧みに描かれており、「古き良きカンポンの文化」を伝えるテキストとしても非常に評価されています。素朴な風景描写や少年が語りかけるような文体は、読者の隣で主人公が語って聞かせてくれているかのようで、とてもノスタルジックな気持ちになります。 続いて第3位は『かわいい闇』(河出書房新社)。手のひらほどの大きさの少女たちが森の中でさまざまなものに出会う、ダークなファンタジー。一見絵本のように美しくかわいい絵で描かれていますが、登場する少女たちの「無邪気な残酷さ」にゾクッとさせられます。 その他の詳しい順位や、皆さまの感想・コメントなどはガイマン賞のホームページをご覧ください。また、北九州市漫画ミュージアムでは歴代ガイマン賞ノミネート作品を自由に読めます。 日本国内で発売される翻訳マンガは、依然としてアメコミやBバンド・デシネD(フランス語圏のマンガ)ガイマン賞2014 メインビジュアルが主流です。しかし、今回のガイマン賞の作品たちを見てみると、まだまだ世界には私たちの知らない、素晴らしいマンガがあることに気付かされます。ガイマン賞2014は終わってしまいましたが、これを契機にさらにいろいろな国のマンガが翻訳され、国内ガイマン市場もにぎやかになってくれればと思います。第4回のガイマン賞もお楽しみに。北九州市漫画ミュージアムでの展示風景※ アメリカの漫画作品。アメリカン・コミック。