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概要

北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

2木村 健二(飛ぶ劇場) 立石 義江葉山 太司(飛ぶ劇場) 宮村 耳々渡辺 明男(バカボンド座)北九州芸術劇場×北九州市立美術館分館 vol.3コラボ公演第3弾は浮世絵 北九州市立美術館が所蔵する作品から1点を選び、演劇作品を創作する本企画。印象派、現代美術と来て、第3弾となる今回は、浮世絵を取り上げます。江戸時代に興った絵画の1ジャンルである浮世絵は、人々の生活、地域の風俗や景観、伝説や奇談、役者絵や美人画といった肖像など、多彩なテーマを取り上げ、まさに時代を映す鏡として広く庶民に親しまれました。大衆文化の代表として、国内では美術作品よりも低く扱われることが多かった浮世絵ですが、19世紀に入り、日本からフランスへ輸出された陶器の包み紙に使われた浮世絵が評判となり、高値で取引されるようになります。浮世絵の大家・葛飾北斎 浮世絵の世界で最も有名なのは、なんといっても葛飾北斎(1760?1849)。19歳で勝川春朗の名でデビューした後、さまざまな名を使い作品を発表し続けます。90年の人生で引っ越し93回、改名約30回という変わり者。本公演のタイトル「画狂老人」は、北斎が最晩年に使っていた名前です。この時北斎は75歳。70代で《冨嶽三十六景》を描き上げた北斎。代表作を生み出して尚、名を変え新たな作風に挑むその姿には、どこか鬼気迫るものが感じられます。酒もたばこもやらず、3万点以上の作品を残した、まさに絵に生きた人生でした。伝統的画派や西洋画法など、さまざまな手法を取り入れながら、常に新たな表現を目指した北斎。ヨーロッパに渡った北斎の作品は、死後も現地で多くのアーティストに影響を与えました。とりわけ、その色彩感覚や構図といった特徴が印象派の画家に与えた影響は大きく、フィンセント・ファン・ゴッホやエドゥアール・マネのように、自身の作品の背景に浮世絵を描いたり、浮世絵の模写を残した画家もいます。天才老マンガ家の物語 北九州市立美術館には北斎の代表作《冨嶽三十六景》の一つ「神奈川沖浪裏」があります。今回、この1枚の浮世絵から生み出される演劇作品の舞台は、とある市民活動センター。そこでくすぶっていた老マンガ家の作品が、ひょんなことからフランスで人気となり「21世紀の北斎」ともてはやされるように…。芝居は、現代を生きる老マンガ家を通して北斎の足跡をたどり、その作品が海外のアート界に与えた衝撃と影響を描きます。 会場では、北斎の《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》をはじめ、北九州市立美術館が所蔵する複数の浮世絵を特別展示し、観劇の後には学芸員による作品解説を行います。美術をテーマにした演劇と実際の作品を同時に鑑賞することにより、一人のアーティストとその作品をじっくりと味わうことのできる特別な時間。アートと演劇の融合が生み出す豊かな世界をご堪能ください。シルバー人材センターでくすぶっていた老マンガ家がフランスで火がつき「21世紀の北斎」と呼ばれ世界から賞賛されるようになった理由について。25北九州芸術劇場画狂老人@北斎宣伝営業課 広報係 岩 本 史 緒 Fumiwo Iwamoto美術館で演劇×アート。注目のコラボ公演第3弾!浮世絵の大家・北斎の影響と衝撃とは?ふがくなみしゅんろう