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概要

北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

6 今回は、連載開始から30年を迎えた『シティーハンター』を紹介しましょう。 1980年代から90年代にかけて、集英社の少年漫画誌『週刊少年ジャンプ』はすごい勢いで発行部数を伸ばしていき、90年代半ばには600万部を達成。『シティーハンター』はそのジャンプの人気を支えた作品の一つでもありました。当時連載されていた作品には『キャプテン翼』『北斗の拳』『ドラゴンボール』さらに『聖闘士星矢』『スラムダンク』などあり、アニメ化もされたメガヒット作品がめじろ押しでした。 作者の北条司氏は、北九州市小倉の出身。九州工業高校、九州産業大学を卒業しました。1980年『週刊少年ジャンプ』に『おれは男だ!』でデビュー。81年に『キャッツ?アイ』で連載デビュー、『シティーハンター』は85年から91年まで連載、そして現在は『シティーハンター』のパラレルワールドとして描かれる『エンジェル・ハート』を『月刊コミックゼノン』で連載中です。 『シティーハンター』主人公の冴羽 は、探偵業や身辺警護など危険な仕事を請け負うプロのスイーパー(掃除人)。普段はだらしなく、プレイボーイで、いつも女性を追いかけるので、パートナーの槇村香から怒られてばかり。しかし、腕前は裏社会ナンバーワンと言われ、鍛え上げられた戦闘能力に加え情報戦にも強く、そして相手への思いやりも忘れないと、三枚目と二枚目を自然と持ち合わせたキャラクターが魅力となって、今でもファンの心をつかんで離しません。 次から次に現れる美女の依頼人も、スケベなところに困りつつも、最後にはかっこよく依頼を解決していくの姿に、いつの間にか惹かれてしまいます。それは読者も同様で、当時の人気キャラクター投票では常に上位、最近掲載された雑誌でも「なってみたい男性キャラランキング」では2位に付け、いまだに高い人気を誇っています。 また、連載が進む上で読者が気になるのがパートナーの香との関係。彼らの信頼関係や愛情、息の合ったアクションが回を追うごとに高まっていくのを大変楽しみにしていました。 さらにこの作品の特徴は、新宿に行けばたちに会えるのではないかと思わせるほどの臨場感が漂っているところです。依頼方法が新宿駅東口の掲示板に「XYZ(=後がない)」と記す、という実際にできそうな方法であったこともありますが、北条氏の写実的な画力と映画のような画面構成によるところも大きかったでしょう。 一見ハードボイルドなアクション作品、と思われるでしょうが、作者は『シティーハンター』はギャグ漫画だと言っています。さらに全体を通じて、人間愛、家族愛を感じさせ、キャラクター達の交流が温かな読後感を与えてくれる名作です。 作者の出身地である北九州市でも、連載開始30周年を迎えた『シティーハンター』を大きく取り上げていきます。先日、連載開始の記念日であった今年の2月26日には西日本新聞にシティーハンター特集が掲載されました。今後の展開にもぜひ注目していただきたいと思います。『シティーハンター』連載開始30周年【お問合せ】北九州市漫画ミュージアム 093(512)5077【開館時間】午前11時~午後7時(入館は午後6時30分まで)【休館日】毎週火曜日(休日の場合はその翌日)【常設展入館料】※( )内は団体料金一般400円(320円) 中・高生200円(160円) 小学生100円(80円) 小学生未満 無料Informationまきむらかおりさえばりょうセイントセイヤc北条司/NSP 1985 西日本新聞朝刊 2015年2月26日掲載c北条司/NSP 1985漫画hiroba北九州市漫画ミュージアム 図書担当漫画と北九州古 川 清 香 Sayaka Furukawa