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概要

北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

4ラディッシュを食べるピーター ブルーのジャケットがトレードマークのいたずらうさぎ、ピーターラビット。第一作『ピーターラビットのおはなし』に始まるシリーズは世界中で愛され、累計で2億5000万部以上を売り上げました。 特に『ピーターラビットのおはなし』は日本でも、定本とされている福音館書店版が1300万部以上、発行されています。この夏、文学館ではみんなに愛されているピーターラビットの展覧会を開催いたします。まずは『ピーターラビットのおはなし』のあらすじをお話ししましょう。 お母さんうさぎと4匹の子どもたち。お母さんが買い物に出かけることになり、「子どもたちは森で黒いちごを摘んで遊んでいなさい」と言われます。3匹の姉妹は言いつけを守りますが、いたずらっ子のピーターはそうはいきません。マグレガーさんの農場に忍び込み、植えてある野菜をもぐもぐ。だけどマグレガーさんに見つかってしまい、追いかけられます。何とか逃げ切りますが、そのさなか、仕立てたばかりのブルーのジャケットと靴を落としてしまいました。ほうほうの体で家に帰ったピーターはおなかを壊してしまい、みんなと夕食を食べることができませんでした。そして落としたジャケットと靴は、マグレガーさんの農場の新しいかかしに着せられてしまいました。 この『ピーターラビットのおはなし』はイギリスで生まれました。作者のビアトリクス・ポターは、1893年9月4日、家庭教師であったアニーの息子、ノエルのために絵手紙をしたためました。そこに描かれた1匹のうさぎが、ピーターラビットの原型になりました(この9月4日がピーターラビットの誕生日。この時にご来場いただいた方には何かいいことがあるかも)。後にポターはそれを絵本にして自費出版し、イギリスの出版社、フレデリック・ウォーン社に送ったことで、1902年、商業出版されることになりました。このときポターは36歳でした。 ポターは生き物を、そして自然をとても愛した人でした。幼いころは他の子どもと遊ぶ機会もなく、小動物をスケッチすることが楽しみだったと言います。また、避暑でスコットランドの別荘に遊んだ際にも、ペットを連れて楽しみました。このようなポターの動物への深い愛情が、愛くるしくも緻密なピーターラビットを生み出したのでしょう。 日本でピーターラビットといえば、石井桃子による翻訳(福音館書店刊行)が有名ですが、最も早く書籍で発行されたのは光文社から刊行された光吉夏弥訳『世界新名作童話 ぴーたーうさぎのぼうけん』でした。しかし近年の調査で、1906年の「日本農業雑誌」に、一部改変を行い翻訳された松川二郎訳「お伽小説 悪戯な小兎」が掲載されていたことが確認されました。本展ではこの翻訳も展示予定です。 そのほか、絵手紙のレプリカや、初版本、アメリカのドール作家、R・ジョン・ライトが手がけた人形などを展示いたします。この夏、ピーターラビットに会いに文学館へお越しください。ビアトリクス・ポター(1913年 ニア・ソーリー村、ヒルトップ農場にて)cCourtesy of National TrustBeatrix,potter.England.F.WARNE & Co.1902(大東文化大学所蔵)北九州市立文学館 第20回特別企画展 『ピーターラビットのおはなし』―ビアトリクス・ポターの世界―文芸hiroba 稲 田 大 貴北九州市立文学館 学芸員Daiki Inadaようこそ文学館へInformation『ピーターラビットのおはなし』―ビアトリクス・ポターの世界―【開催期間】7月18日(土)~9月6日(日)【開館時間】午前9時30分~午後6時(最終入館は午後5時30分まで) 【観覧料】大人500円 中高生200円 小学生100円 ※こども文化パスポート適用あり。【お問合せ】北九州市立文学館093(571)1505いたずらとぎてい催事情報を見る