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概要

北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

4R・ジョン・ライト作 「Peter Rabbit and Benjamin Bunny」(2000)松川二郎「お伽小説 悪戯な小兎」   (「日本農業雑誌」収録 1906)大東文化大学所蔵お母さんうさぎから注意をうけるピーター 文学館では7月18日より「『ピーターラビットのおはなし』―ビアトリクス・ポターの世界―」を開催しています。今回は先月よりもう少し詳しく、展覧会の内容と見どころを紹介します。本展は六つのゾーンで構成されており、さまざまな視点からピーターラビットの魅力をご覧いただけます。 ゾーン1ではピーターラビットの作者、ビアトリクス・ポターの生涯を、資料と映像で紹介します。ピーターラビットが生まれるきっかけとなった絵手紙(レプリカ)や、初版の濃緑色本を展示しています。 続くゾーン2では、ポターが暮らし、たくさんの物語を描いたピーターラビットの故郷、イギリスの湖水地方を、キャラクターのイラスト、グッズ、人形、映像と併せて紹介します。見どころは、アメリカのドール作家、R・ジョン・ライトの人形です。R・ジョン・ライトは自らの工房を持ち、テディベアやくまのプーさんなど、多くのキャラクターのドールを手がけて多くの賞を受賞、現代を代表するドール作家の一人と目されています。今回展示している、ピーターラビットとベンジャミン・バニーもその可愛さが見る人の心をくすぐります。 ゾーン3では主に書籍が中心の展示となります。初期に刊行されたものや出版百周年を記念して刊行されたものを展示しながら、年表にこれまでの出版をまとめています。 またゾーン4では「海賊版」を取り上げます。権利元のフレデリック・ウォーン社がアメリカでの権利申請を失念したため、多くの海賊版が生まれました。物語は原作に沿っているものの、絵が異なっているものやパロディなどさまざまな「海賊版」をご覧いただけます。 ゾーン5では、かつて日本で紹介されたピーターラビットを取り上げます。見どころは先月号でも触れましたが、本展監修者の大東文化大学教授の河野芳英さんらが発見した「日本農業雑誌」掲載の「お伽小説 悪戯な小兎」です。著作権の意識の薄かった時代、これもいわば「海賊版」ですが100年以上前の明治時代、オリジナルの刊行からわずか4年後に日本で翻訳されていたことは非常な驚きです。  またゾーン6では今回、資料をお貸しいただいた大東文化大学のビアトリクス・ポター資料館をご紹介しています。 会場内にはピーターラビットグッズの販売コーナーを設けております。可愛らしいピーターラビットと、その仲間たちのグッズをぜひ手に取ってご覧ください。 暑い夏の一日、文学館でピーターラビットの可愛らしさに癒されてみてはいかがでしょうか。北九州市立文学館 第20回特別企画展『ピーターラビットのおはなし』―ビアトリクス・ポターの世界―2文芸hiroba 稲 田 大 貴北九州市立文学館 学芸員Daiki Inadaようこそ文学館へInformation『ピーターラビットのおはなし』―ビアトリクス・ポターの世界―【開催期間】7月18日(土)~9月6日(日)【開館時間】午前9時30分~午後6時(最終入館は午後5時30分まで) 【観覧料】大人500円 中高生200円 小学生100円 ※こども文化パスポート適用あり。【お問合せ】北九州市立文学館093(571)1505いたずらとぎ※8000部発行されたうち、6000部が 濃茶色、濃緑色の厚紙装版、残りの2000部が 黄色、緑色の布装丁のデラックス版。催事情報を見る