ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

6 絵本作家の荒井良二は、常に新しいことを考え、自由な発想で作品を作り上げていく人でもあります。当館では、その荒井良二の魅力を実際に感じてもらえるイベントとして、7月18日、19日の2日間「荒井良二スキマの国の美術館」の開幕を記念して、ワークショップを開催することに至りました。皆さんが本誌を読んでいるころには終了していますが、荒井良二のワークショップについて少しお話しましょう。 これまで荒井良二は様々な場所でワークショップを行ってきました。「金津創作の森」では、森を絵に見たて額縁を作るワークショップを行いました。(写真1・2参照) 当ミュージアムのワークショップでは、「A r a i R y o j iComics」というテーマで漫画を意識したワークショップを行いました。荒井良二のワークショップは、子どもたちと一緒に、自由な発想を生み出す空間を創り出していくものです。 この他、当展覧会のイベントとして、会期中毎週水曜日(全6日)午後1時からと同3時から、荒井良二作品を中心とした「絵本よみきかせ」を行います。イベントの詳細などは、ホームページで随時更新予定ですので、ご覧ください。 今回の展覧会の特徴は、荒井良二という作家の初期作品からこれまでの画業を一度に見ていただけることです。絵本で見る作品はもちろん、原画を目の前で見ると、その絵の奥深さを感じることができます。 荒井良二は、型破りな絵本作家であることも知られています。これまでの歩みを知ることができる文庫に『ぼくの絵本じゃあにぃ』という本があります。この本を見ていくと、子どものように自由に考え、描くにはどうすればいいのか、という考え方や、作画の工程などについて知ることができ、絵本作家という枠にとらわれず、世界を広げていこうとする姿が書かれています。また、アイデアスケッチなどを通じ、荒井良二の頭の中にある「絵本の地図」の作り方を知ることができます。構成は綿密に、描くときは自由な発想で。そのメリハリこそが、荒井良二作品の特徴ともいえます。 同時多発テロ、イラク戦争、荒井良二   スキマの国の美術館漫画hiroba「『たいようオルガン」』 ?2007 Ryoji Arai写真1 「金津創作の森」でのワークショップの様子東日本大震災など。荒井良二の作品には、さまざまなものから受けたイメージにより生み出されたものがあります。子どもたちのために描かれた作品は、見る側にもさまざまな印象を残しています。 絵を見て感じる作品もあれば、文字を読んで理解する作品もあり、漫画的な作品もある。荒井良二という人が描き出す世界は、無限大と言っても過言ではありません。原画を通じて生み出される世界を感じてみてください。郷 田 和 代北九州市漫画ミュージアム 学芸員漫画と北九州Kazuyo Goda【入館料】一般600円 中・高生300円 小学生150円【常設展とのセット券】一般800円 中・高生400円 小学生200円※特別展のためこども文化パスポート対象外。【お問合せ】北九州市漫画ミュージアム093(512)5077【開催期間】7月18日(土)~8月31日(月)【開館時間】午前11時~午後8時(入館は午後7時30分まで)【休館日】会期中無休荒井良二 スキマの国の美術館Information写真2 「金津創作の森」でのワークショップの様子『ぼくの絵本じゃあにぃ』NHK出版刊※福井県あわら市のアートスポット。さまざまな  分野で活躍中のアーティストたちが、自然豊か  な「森」とともに生活を営み、創作活動を行な  っている。かなづ