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概要

北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

7 CulCul 2015. August 北九州市立いのちのたび博物館ではこの夏、「スペイン 奇跡の恐竜たち」が特別展として7 月11日( 土)から9 月23日(水・祝)まで開催されます。 恐竜化石は世界中から見つかっていて、有名な産地と言えば南北アメリカ、アジア、アフリカなどはすぐに思い付かれるかもしれません。ヨーロッパもイギリスやベルギーからは比較的なじみのあるイグアノドンなどが見つかっています。実はスペインも世界有数の恐竜化石産地で、これまでに18種もの新属新種が報告されています。そんなスペインの恐竜化石の二大産地が、カスティーリャ=ラ・マンチャ州にあるラス・オヤスとロ・ウエコという場所です。カスティーリャ=ラ・マンチャ州は自分を騎士だと思い込んでいるドン・キホーテが愛馬ロシナンテに跨り、従者サンチョ・パンサと旅をする世界的な文学作品『ドン・キホーテ』の舞台でもあります。 ラス・オヤスには約1億2500万年前の白亜紀前期の地層が分布しており、ここからは全長約6メートルの肉食恐竜コンカベナトールの他、図鑑などでは「ダチョウ恐竜」と紹介されることもあるオルニトミモサウルス類の仲間でペレカニミムスや、イグアノドン類のマンテリサウルスなどの恐竜が見つかっています。展示標本の一つであるコンカベナトールは腰付近の骨が上に長く伸びている特徴を持ち、「こぶ」のような独特の外形をしています。このコンカベナトールの実物化石は日本初公開で、ほぼ全身が残っている化石には後ろ足の「肉球」の痕なども保存されており、必見の化石と言えます。コンカベナトールは実物化石、それから復元した全身骨格、生きていた姿を復元した生体復元と三つ合わせて展示し、化石から復元までを比べながらご覧いただけます。また、ペレカニミムスも実物化石を展示します。「奇跡的」とも言える保存状態で、「のど袋」のような痕やトサカのような痕も残されています。この2種の恐竜だけでなく、ラス・オヤスから見つかっている鳥類、ワニ、カメ、魚類、節足動物、植物などの多様な生物のとても保存の良い実物化石も合わせて展示しています。 もう一つの化石産地ロ・ウエスペイン 奇跡の恐竜たち北九州市立いのちのたび博物館 学芸員 大 橋   智 之 Tomoyuki Ohashiコには約7000万年前の白亜紀後期の地層が分布しており、全長約16メートルの竜脚類ティタノサウルス類や鳥脚類恐竜ラブドドン、獣脚類恐竜ドロマエオサウルス類の他、ワニ、カメ、トカゲなども見つかっており、それらが展示されます。ティタノサウルス類には「皮骨」という皮膚の中で作られる骨が付いていたのですが、この「皮骨」を持つ他の恐竜や現在生きている動物も比較できるようしています。これによって、さまざまな動物の機能や形態も知ることができます。 今回の特別展は、見逃すと今後見ることが難しいスペインの恐竜の実物化石をご覧いただくめったにない機会です。恐竜や化石が好きな方はもちろん、多くの方のご来場をお待ちしております。スペイン 奇跡の恐竜たち【会期】7月11日(土)~9月23日(水・祝)※会期中無休【開館時間】午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)【入場料】大人900円(720円) 高大生600円(480円) 小中生400円(320円) ( )内は団体料金常設展とのセット券、前売り券あり詳細は、ホームページまたは博物館までお問い合わせください。※こども文化パスポート適用あり(常設展のみ適用)。【お問合せ】北九州市立いのちのたび博物館093(681)1011 http://www.kmnh.jp/日本初公開のコンカベナトール実物化石コンカベナトール生体復元コンカベナトール全身骨格1億2500万年前のラス・オヤスの様子Informationちょうきゃくるいじゅうきゃくるいひこつまたが催事情報を見る