ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

3 CulCul 2015.September演劇hiroba おおつか えみこ演劇の街は、いま大塚恵美子演劇事務所 代表Emiko Otsuka激戦・劇戦 先日「北九州劇団代表者会議」にて、お互いの活動状況を把握するために、8月以降の北九州の演劇公演を書き出してみようということになった。それぞれが持っている情報をホワイトボードに書いていくと、特に8月と10月の週末は、ほぼ毎週どこかで演劇公演が行われている状況が分かった。 8月1日・2日には若松区の旧古河鉱業若松ビルにて、「劇団C4」がリーディング公演『きれいなスープの作り方?向日葵の雫 只今準備中?』(作・演出:大福悟)を行った。本公演の前に、物語の前日談やスピンオフをリーディングして、観客の期待感を刺激するという手法はすっかりこの劇団のお家芸となりつつある。同日、小倉北区のカフェ、G A L L E R YSOAPでは「スープ」が第2回公演『なんだったの。』(作:五郎丸ミドリ/演出:渡辺明男〈バカボンド座〉)を上演。全くの偶然らしいが、〝スープ?つながりの週末となった。 翌週、8月7日?9日、演劇ユニット「ワンチャンあるで!」が『パンツのはきかた』(作・演出:脇内まつげ)を上演。 また8月29日・30日、「演劇ユニットさかな公団」の鵜飼秋子が、北九州芸術劇場の企画として作、演出を行った『女性の眼と句で綴る演劇「花、盛ル。」』が上演される。「演劇関係いすと校舎」「飛ぶ劇場」「劇団C4」「モンブラン部」「空中列車」の俳優を起用した〝豪華な?公演である。 9月には大きな動きはなく、10月に再び各劇団が動き出す。 私事ながら、10月3日・4日に「大猫座」が枝光本町商店街アイアンシアターにて『やがて小さなPlant』(作・演出:大塚恵美子)を上演する予定だ。次の週、10月10日?12日には、劇団C4が第21回公演『向日葵の雫』(作・演出:大福悟)を旧古河鉱業若松ビルにて上演。 10月17日・18日には「バカボンド座」が第5回公演『いいかげん振り込んで』(作・演出:渡辺明男)を枝光本町商店街アイアンシアターにて上演。 11月には「青春座」「超人気族」「飛ぶ劇場」「演劇関係いすと校舎」の公演も予定されている。 この原稿を書いている時点で、公式にアナウンスされているものだけを書き連ねたので、実際の公演数はもっと多くなるだろう。劇団とカフェ共催でのリーディング公演の企画もちらちらと耳に入ってきている。また「北九州劇団代表者会議」主催イベントの計画もあり、北九州の演劇界は実ににぎやかだ。 「あとは観客だね」と、会議中に、ある劇団の代表がつぶやいた。確かにそうである。劇団が元気になって、公演数がたくさん増えたとしても、観客数が伸びない、あるいは、観客が身内のみで固定されている、という状況では、本当に胸を張って「北九州は演劇が盛んな街です」とは言えないだろう。 実際、どこの劇団の客層も、劇団関係者の家族や親戚や友人が中心である(もちろん、有名演出家や有名俳優を起用した商業ベースの作品でもない限り、日本全国、状況は同じなのだが)。その上に、どれだけ新規の観客層を積み上げられるかが勝負どころ。情報宣伝の量で迫るか、作品の魅力で押し切るか。劇団の体力が問われる部分でもある。 演劇が盛んなシーズンは、水面下で、ある意味「劇的」な戦いが行われている。皆さんも、その戦いに巻き込まれるために、いざ、劇場へ。つづバカボンド座『いいかげん振り込んで』チラシ演劇ユニット ワンチャンあるで!『パンツのはきかた』チラシ劇団C4『きれいなスープの作り方~向日葵の雫 只今準備中~』チラシ