ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

5 CulCul 2016. February美術hiroba 奥 田 亜 希 子美術館へ行こう!北九州市立美術館 学芸員Akiko Okuda 戸畑区の北九州市立美術館本館は、約20年ぶりの改修工事を控え、昨年12月をもって、市民ギャラリーも含め全館休館に入りました。本館では、所蔵作品を紹介するコレクション展を年に4回開催していましたが、休館中はお気に入りの作品を見られず、少しさみしい気持ちになられる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、休館中も他館で開催されるいくつかの展覧会には当館の所蔵作品が出品される予定です。今回は、そのうちの一つ、北欧4カ国を巡回する草間彌生展をご紹介します。「永遠の草間彌生」展(英語タイトル:Yayoi Kusama inInfinity)は、2015年9月に、デンマークの現代美術をけん引するルイジアナ近代美術館で開会しました。本展には、作家のコレクションや日本の美術館のみならず、ニューヨーク近代美術館など世界中から作品が集められ、当館からは3枚のパネルからなる大型絵画《イエロー・ドッツ》(82年)と立体作品《南瓜》(82年)の2点を出品しています。2012?14年にかけて国内を巡回した「草間彌生 永遠の永遠の永遠」展は、新作を中心とするものでしたが、この展覧会は北欧における初の大規模展でもあることから、渡米以前の40年代から最新作までを年代別、テーマ別に追う回顧展となっています。展覧会の企画者、ルイジアナ近代美術館のマリー・ラウルバーグが、東京の草間スタジオでアーカイブを研究して出品が決まったという初期の水彩画をはじめ、60年代のパフォーマンス(ハプニング)映像やファッションなど貴重な資料、作品が見どころです。また、部屋全体を水玉や水玉のオブジェで埋め尽くすインスタレーションや、天井から置かれた家具まで純白の部屋に来館者が色とりどりの水玉のシールを貼っていく参加型のコーナーなどもあり、多くの来館者が草間の世界観に触れ、親しんでいるようです。 近年、国内でも戦後美術の再検証が進んでいますが、海外でも日本現代美術を再評価する展覧会が開催されています。2013年には、ニューヨークのグッゲンハイム美術館で1954?72年まで関西を中心に活動した前衛集団「具体美術協会」の大回顧展が開催され、昨年5?7月にはミラノでムディマ財団による、やはり1960?70年代にかけての現代芸術の動向、「もの派」の展覧会が開催されました。さらに、サザビーズをはじめとする海外のオークションハウスなどでもそうした日本の現代作家の作品が高額で取引されています。海外で日本美術や日本の作家がどのように受容されているのか、いつも目にしている作品を遠くの空の下で見てみると、また新しい発見があるかもしれません。海を渡る美術作品ルイジアナ近代美術館における草間彌生展InformationYAYOI KUSAMA IN INFINITY【会期】2015年9月17日~2016年1月24日【会場】ルイジアナ近代美術館(Gl Strandvej 13, 3050 Humlebak,Denmark)ルイジアナ近代美術館ホームページhttp://www.louisiana.dk/デンマークの後、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドと2017年1月まで3カ国を巡回しますルイジアナ近代美術館エントランス 展覧会に合わせてかぼちゃのオブジェを設置Yayoi Kusama In Infinity. Installation shotCredit: Louisiana Museum of Modern Art; Humlebaek, DenmarkPhoto: Poul BuchardYayoi Kusama In Infinity. Installation shotCredit: Louisiana Museum of Modern Art; Humlebaek, DenmarkPhoto: Poul BuchardYayoi Kusama In Infinity. Installation shotCredit: Louisiana Museum of Modern Art; Humlebaek, DenmarkPhoto: Poul Buchard会場風景 奥の2点が北九州市立美術館蔵の作品会場風景