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概要

北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

7 CulCul 2016. April 平成28年11月、北九州市立文学館は開館10周年を迎えます。 これまでも文学館では、北九州にゆかりの文学者をはじめ、著名作家や童話作家などをテーマに、幅広いジャンルの展覧会を開催してきました。 しかしながら、そうした展覧会の開催は、実は文学館が持つ機能の一面に過ぎず、調査・研究や、資料収集といった地道な作業の継続こそが重要な役割であることはあまり知られていません。 平成28年度は、文学館開館から10年間の歩みと、この間に積み上げてきた成果を広く知っていただくために、「10年誌」の発行や、人気作家による講演会の開催などさまざまな記念事業を行っていく予定です。 もちろん、特別企画展も記念の年にふさわしく充実した内容で開催予定です。 その第1弾が「宮西達也ワンダーランド展」(仮題)。宮西達也は『おまえうまそうだな』をはじめとするティラノサウルスシリーズや『おとうさんはウルトラマン』シリーズなどで知られる、子どもたちに大人気の絵本作家です。その作品には一貫して「優しさ」と「思いやり」があふれ、子どもだけでなく大人のファンも少なくありません。数多くの原画などで構成する、宮西達也の魅力を満載した、まさに「ワンダーランド」な展覧会は子どもにも大人にも楽しんでいただけると思います。 そして第2弾は、没後20年・菜の花忌20年記念企画「司馬?太郎展」(仮題)です。 『竜馬がゆく』『国盗り物語』『坂の上の雲』『梟の城』『花神』『功名が辻』・・・、数多くの作品が度々映像化され、『街道をゆく』『この国のかたち』などの紀行文やエッセイでも知られる国民的作家、司馬?太郎。俗に「司馬史観」と呼ばれる彼の歴史観は、長きにわたり社会に大きな影響を及ぼしたものであり、今も多くの日本人が、司馬の小説から得た知識をもとに歴史を見ていると言って過言ではないでしょう。 没後20年を経過して、今なお絶大な人気を博する司馬?太郎の展覧会は、開館10周年という節目の年を飾るにふさわしいものであり、このタイミングで開催できることに文学館としても大きな喜びを感じています。 展覧会では会場を〝混迷の時代に生きる私達の指針を探るための未来の街角?と想定し、自筆原稿、初版本、挿し絵、さらには作品に関連する歴史史料などを展示します。司馬が遺した文章や発した言葉を通じて、あらためて現代日本を見つめなおし、考察する機会を提供できればと考えています。 以上、平成28年度北九州市立文学館の特別企画展ラインナップです。きっと観にきてよかったと思っていただけるものになるはずですので、興味を持たれた方は、ぜひとも文学館へ足を運んでください。米 満  寛Hiroshi Yonemitsu平成28年度特別企画展について北九州市立文学館 事務局長文学館は開館10周年です「おまえうまそうだな」2003年 ?宮西達也北九州市小倉北区城内4の1093(571)1505【開館時間】午前9時30分~午後6時(入館は午後5時30分まで)【休館日】月曜日【入館料】一般200円 中高生100円 小学生50円〈年間パスポート〉一般400円 中高生200円 小学生100円Information撮影:井上博道