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概要

北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

2上段左より、後藤 香森川 松洋脇内 圭介宮村 耳々片渕 高史北九州芸術劇場37コラボ公演第四弾は印象派の巨匠・モネ 北九州市立美術館が所蔵する作品から1点を選び、演劇作品を創作するコラボシリーズの第4弾は印象派の巨匠クロード・モネ。絵画といえば、歴史や宗教上の大きな物語の緻密な描写という考え方が主流だった時代を経て、19世紀になるとスピード感あふれるタッチや現実の社会の側面を描き出す作品など、新たな時代の表現が生まれます。自然の風景や日常的な光景から受ける印象を、感覚的で自由な筆遣いで画布に落とし込む印象派は、そうした時代の流れの内から誕生しました。「印象派」という名前は、モネが1872年に発表した『印象・日の出』に由来しています。光の画家・モネの「睡蓮」 時に「光の画家」とも形容されるモネは、光の変化によって刻々と姿を変える自然のありように魅せられ、屋外での写生に基づく風景画を多く手掛けました。四十代でパリの郊外に移り住んで以降は、一つのテーマをさまざまな天候や季節、つまり多様な光の下で繰り返し描く「連作」を多く手掛けるようになります。風景や聖堂、橋といった建造物を繰り返し描き続けたモネは、1899年ごろから自宅の庭にある睡蓮の池を描き始めます。1926年に亡くなるまで約250点もの「睡蓮」を残したモネ。北九州市立美術館にはその内の一枚『睡蓮、柳の反影』(1916?19年)があります。 水面に映る柳、浮かぶ睡蓮、その下に広がる暗い湖底。荒々しいタッチが特徴的なこの作品をはじめ、モネの晩年の作品はより抽象的になっていきます。『睡蓮、柳の反影』も、近くで見るとキャンバス上の絵の具の重なりや筆の跡が前面に現れ、それらが何を描いているのか一見しただけでは分かりません。作品から少し距離を取ることで、キャンバスに置かれた色のモザイクがつながり、光の中からぼんやりと風景が浮かび上がります。史実を描く具象絵画から目の前の光景の移り変わりを描く印象派への転換。そして印象派の手法を追求する中で開けた、後の抽象絵画への扉。今も世界で愛されるモネの『睡蓮』は、そんな美術史上の重要性もはらんでいるのです。モネを通して迫る、アートの本質への問い 今回『睡蓮、柳の反影』をモチーフにつくられる演劇作品の舞台は、とある絵画サークル。趣味の絵を楽しむうちに、ふと「そもそも良いアートって何?」という問いが生まれます。歴史を経て移り変わってきた絵画表現。卓越した技術を感じる作品もあれば一見子どもの落書きにしか見えないものも。描くモチーフが一目で理解できる作品もあれば、もはや何を描いているのか分からないものも。現在は評価され高い値段で取引される印象派の作品も、かつてサロンで酷評された時代がありました。時代によっても評価が分かれるアート作品。私たちが思うアートの「良さ」に根拠はあるのでしょうか。そして作家はなぜ、どのような思いでアートに取り組み続けるのでしょうか。 会場では、モネの『睡蓮、柳の反影』が展示され、観劇後は学芸員による作品解説が行われます。美術をテーマにした演劇と実際の作品を同時に鑑賞することにより、一人のアーティストとその作品をじっくりと味わうことのできる特別な時間。アートと演劇の融合が生み出す豊かな世界をご堪能ください。北九州芸術劇場×北九州市立美術館分館 vol.4モネ、逆さまの睡蓮宣伝営業課 広報係 岩 本 史 緒 Fumiwo Iwamoto美術館で演劇×アート。注目のコラボ公演第4弾!印象派の巨匠モネの《睡蓮》が問いかける、〝良い?アートとは何か?北九州芸術劇場×北九州市立美術館分館 vol.4 モネ、逆さまの睡蓮作・演出:泊篤志 出演:後藤香、森川松洋、脇内圭介、宮村耳々、片渕高史【日時】5月19日(木)・20日(金)午後2時/午後7時、21日(土)・22日(日)午後1時/午後4時(開場は開演の30分前)【会場】北九州市立美術館分館( リバーウォーク北九州5F)【チケット料金】日時指定・全席自由 1200円(当日1500円)【チケット取扱い】北九州芸術劇場プレイガイド・オンライン・電話093(562)8435他各種プレイガイド◎未就学児入場不可Informationクロード・モネ《睡蓮、柳の反影》1916~19年催事情報を見る