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概要

北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

2北九州市漫画ミュージアム38 北九州市漫画ミュージアムでは、6月26日(日)まで北九州市ゆかりの漫画家、陸奥A子の作品を紹介する「陸奥A子×少女ふろく展」を開催しています。ミュージアムが所蔵する陸奥の代表作の原画と、先にこの展覧会を開催した弥生美術館(東京都文京区)が所蔵する、陸奥がイラストを手掛けたものも含めた、漫画誌のふろくをご紹介しています。 陸奥は1972年に集英社の少女漫画誌『りぼん』でデビューし、短編発表を中心にまず『りぼん』で活躍します。その当時はスケールが大きく重厚な歴史ものやファンタジー、学園ものなどが発表されているころでした。一方陸奥作品には、どこにでもいそうな女の子、等身大の主人公が登場します。読者の日常にも起こりそうな話題を描いて、陸奥は「おとめチック」と呼ばれるブームの中心的存在となりました。 そのような陸奥作品のもう一つの特色と言えるのは、いわゆる「かわいいもの」がたくさん出てくる点です。主人公が過ごす部屋には、おしゃれで使いやすそうな雑貨がよく描かれています。プレゼントをしたいために服を縫ったり、編み物をしたりする少女も登場し、手作りの雰囲気が作品の通奏低音となっています。 これら陸奥作品の等身大の物語を盛り上げるのは、鮮やかな感情表現です。手描き文字で胸がドキドキする様子や戸惑う乙女心を率直に表すのですが、その丸文字はいわゆる「変体少女文字」の先駆けとも言われています。また、登場人物の動揺や落胆はバッテンやあふれる涙の「崩し顔」で描かれ、作品の臨場感とリズムを生み出しています。繊細な「乙女心」に浸り、共感できる仕掛けがなされていました。 陸奥は『りぼん』での70?80年代の発表の後、90年代以降『YOU』など女性向け漫画誌に活躍の場を移します。現在は東京都内で配布されているフリーペーパー『ココカラ』に寄稿。5月中旬には最新作『本や紅茶や薔薇の花』を発表しました。今回の展示では単行本ではモノクロ印刷となっていたカラー原稿もご紹介しています。しばし足を止めて陸奥A子の作品の魅力に浸っていただけたら幸いです。陸奥A子 × 少女ふろく展~DOKIDOK『I りぼん』おとめチック?ワールド!~学芸員 柴 田 沙 良 Sara Shibatac陸奥A子 『おしゃべりな瞳』『Twinkle Twinkleあの娘の横顔』『天使も夢みるローソク夜』『天使も夢みるローソク夜』『ミルキー・セピア物語』陸奥A子×少女ふろく展~DOKIDOKI『りぼん』おとめチック?ワールド!~Information【開催期間】4月23日(土)~6月26日(日)【開館時間】午前11時~午後7時(入館は午後6時30分まで)【休館日】毎週火曜日【入館料】一般700円 中高生300円 小学生150円【常設展とのセット券】一般900円 中高生400円 小学生200円 ※小学生未満無料【お問合せ】北九州市漫画ミュージアム 093(512)5077※  常に底流としてある、考えや主張のたとえ。催事情報を見る