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概要

北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

2北九州市立いのちのたび博物館40 「恐竜博2005」以来およそ10年ぶりに恐竜博がいのちのたび博物館にやってきます。この夏、「恐竜博2016」を7月9日(土)から9月4日(日)まで開催。 「恐竜博2016」の目玉は史上最大の肉食恐竜スピノサウルスの最新学説による全身復元骨格です。映画でも有名で人気のスピノサウルスは、全長約15メートルで一番大きな肉食恐竜です。このスピノサウルスは2014年の研究で今まで考えられていた姿勢と大きく異なり、骨盤や後ろあしの特徴、推定される重心の位置などから陸上では四足歩行だったと示唆されました。さらに骨の内部の空洞が少なく骨が重いこと、口先にワニのような水流などを感じるセンサーがあったと考えられることなどから水中生活に適応していた可能性も提唱されました。この研究成果をふまえて今回のスピノサウルスは泳いでいる姿勢を復元した展示になっており、目の前で迫力ある頭骨や巨大な体を観察することができます。 見どころはこれだけではありません。超肉食恐竜とも言われるティラノサウルスは、頭骨や体の一部だけも含めてこれまでに40数体の化石が知られています。カナダで発見されたティラノサウルスはその中でも最大級の個体で「スコッティ」という愛称が付けられました。この「スコッティ」の全身復元骨格が「恐竜博2016」で日本初公開になります。実は「スコッティ」は「恐竜博2005」でも頭骨が展示されていました。その当時はまだ頭骨のクリーニング(岩石から化石を取り出す作業)しか終わっておらず、体骨格のクリーニングが進められていた段階でした。今回、クリーニング作業が終了し全身が復元された「スコッティ」がやってきます。史上最大の肉食恐竜スピノサウルスと超肉食恐竜ティラノサウルスの二大肉食恐竜の競演をぜひご覧ください。 他にも、体が小さくて骨が薄く壊れやすいことから化石に残りにくい「赤ちゃん」恐竜の実物化石を展示します。角竜類カスモサウルスとハドロサウルス類パラサウロロフスの幼体実物化石が日本初公開です。大人の復元骨格や頭骨復元も合わせて展示しますので、成長による形態変化を観察することができます。また中国で発見され、翼が羽毛ではなく皮膜だったことで羽毛恐竜の進化に新たな展開を見せた「イー」をはじめとした羽毛恐竜レプリカを展示し、鳥類への進化の中での「飛翔」の変遷。肉食恐竜が含まれる獣脚類の中で「植物食」に適応したチレサウルスの産状レプリカや復元骨格。恐竜がもともと羽毛を持っていたかもしれない可能性を示唆するクリンダドロメウスの生体復元などを展示し、恐竜研究の「今」を知ることができます。「恐竜博2016」だからこそ展示できる恐竜たちに会って、ぜひ驚きや発見を体験してください。多くの皆さまのご来場をお待ちしております。恐竜博がいのちのたび博物館に帰ってくる!学芸員 大 橋 智 之 Tomoyuki Ohashi最新研究によりスピノサウルスは水中生活に適応していたことが示唆された cDavide Bonadonna最新研究に基づくスピノサウルス全身復元骨格Courtesy of The Universityof Chicago恐竜博2016Information【会期】7月9日(土)~9月4日(日)※会期中無休【開館時間】午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)【入場料】大人900円(720円) 高大生600円(480円) 小中生400円(320円) ( )内は団体料金常設展とのセット券、前売り券あり詳細は、ホームページまたは博物館までお問い合わせください※こども文化パスポート適用あり(常設展のみ適用)【お問合せ】北九州市立いのちのたび博物館093(681)1011  http://www.kmnh.jp/催事情報を見る