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概要

北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

7 CulCul 2016. August 文学館では現在、「宮西達也ワンダーランド展 ヘンテコリンな絵本の仲間たち」を開催しています。絵本作家宮西達也さんの30余年にわたる画業を、原画やラフスケッチ、創作ノートなどで紹介する展覧会です。 宮西さんは1956(昭和31)年、静岡県熱海市に生まれ、小学校時代は自然豊かな静岡県駿東郡清水町で過ごしました。スポーツに熱中する一方、母親の勧めでお絵描き教室に通い、絵を描くことも大好きだったそうです。高校2年生の終わりに美術大学への進学を決め、日本大学芸術学部美術学科に入学、グラフィックデザインを学びます。アルバイト先で絵本制作に携わったことが絵本との出会いでした。卒業後、グラフィックデザイナーとして職を得ますが、やがて「絵を描きたい」という気持ちが大きくなり26歳で退社します。イラストレーターを目指し作品を広告代理店に持ち込むも、なかなか仕事が決まらないなか、学生時代の絵本制作の経験を思い出します。そのときから絵本を描き出版社に売り込む日々が続きました。83(昭和58)年、『あるひ おねえちゃんは』で念願のデビュー、『おっぱい』( 89年)で注目を集めました。この作品は、「痛みどめになったり、安定剤になったり、眠り薬になったり、不思議な力」を持つおっぱいの魅力に、宮西さんが気付いたことから描かれました。手描きで墨の輪郭線を描き、その上にトレーシングペーパーを重ねて色を指定するという制作方法です。展覧会では、当時の貴重な原画を展示しています。96(平成8)年、『うんこ』で第5回「けんぶち絵本の里びばからす賞」を受賞し、絵本作家としての評価を得ました。 宮西さんの作品には、子どものころの風景や思い出が反映されています。初期の童話『三角あき地のネコ人間』(88年)は、実際に遊んだ空き地がモデルだそう。空き地のドラム缶の中で、主人公の少年たけしとトラネコのミィーの体が入れ替わってしまう不思議なお話です。宮西さんが「(作品の中には)にゃーごもウルトラマンもいます。あそこからすべてが始まっています。」と愛着を持つ作品です。 また、宮西さんは「絵本は読み聞かせてはじめて完成するもの」というスタンスで、全国各地で読み聞かせを行っています。読み聞かせで人気の絵本が、『おっぱい』や『はーい!』(2010年)です。『はーい!』は、短い言葉の中にコミュニケーションを豊かにしてくれる要素を見出し描かれた作品。ページをめくるたびに、ねこさんやいぬさん、ぞうさんが「はーい!」と元気よく返事をします。会期中は、親子で楽しんでいただける読み聞かせやライブペインティングを開催。ライブペインティングは、宮西さんが子どもたちからのリクエストを受けて、大きなキャンパスにユーモラスな動物の絵を描きます。会期中に次々と絵が描き足されていきますので、何度でも足をお運びください!―「宮西達也ワンダーランド展  ヘンテコリンな絵本の仲間たち」―宮西達也さん『おっぱい』原画 c宮西達也『三角あき地のネコ人間』原画 c宮西達也北九州市立文学館 学芸員 小 野  恵 Megumi Ono絵本作家・宮西達也さん参考 図録『宮西達也ワンダーランド展    ヘンテコリンな絵本の仲間たち』   (朝日新聞社)○親子で楽しむ  読み聞かせ&ライブペインティング  ①8月7日(日)、②8月20日(土)、③9月19日(月・祝)  ①③は午前10時30分~同11時15分  ②は午後2時~同2時45分◯ギャラリートーク&ライブペインティング  8月21日(日)、9月18日(日)  各日午前10時30分~同11時15分  ※ギャラリートークは、  入場に展覧会チケットが必要Event宮西達也ワンダーランド展 ヘンテコリンな絵本の仲間たち北九州市立文学館北九州市小倉北区城内4の1【開催期間】7月23日(土)~9月19日(月・祝)【休館日】月曜日 9月19日(月・祝)は開館、翌日休館【観覧料】大人500円 中高生200円 小学生100円※こども文化パスポート適用あり【開館時間】午前9時30分~午後6時(入館は午後5時30分まで)【お問合せ】093(571)1505Information