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概要

北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

6漫画hiroba石 井  茜北九州市漫画ミュージアム 学芸員漫画と北九州Akane Ishii 『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』(1977?79年)、『機動戦士ガンダム』(79?80年)など、誰もが憧れ、夢中になったアニメーションに登場する数々のロボットデザインを手掛けたのが、日本初の〝メカニックデザイナー?である大河原邦男です。北九州市漫画ミュージアムでは、11月5日から「メカニックデザイナー 大河原邦男展」を開催いたします。〝メカニックデザイン?とは、日本のアニメ制作現場で使われる、やや特殊な用語です。1970年代、ロボットアニメブームのさなかに生まれたこの言葉は、ロボットに限らず、アニメにおける戦闘機や戦艦、銃器や要塞など、機械的な構造を持つプロダクトのデザインを総称します。かつてはアニメーターが兼任していましたが、初めて専任のメカニックデザイナーとしてアニメ作品に参加したのが大河原なのです。 竜の子プロダクション(現・タツノコプロ)に入社した大河原は、72年に『科学忍者隊ガッチャマン』でデビュー。『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』では、毎週登場するユニークでコミカルなメカのデザインを数々手掛け、独立後には『機動戦士ガンダム』や『装甲騎兵ボトムズ』(83?84年)といった重厚で革新的な作品に次々と参加し、私たちに鮮烈な印象を残すリアルなロボットイメージを創り出しました。制作会社からのオーダーに、豊かな発想と確かな技術で迅速に応え、短期間で確固たる地位を築いた彼は、同時にメカニックデザイナーという職業を世に確立させました。 さて、ロボットアニメと切り離せないのが、番組と連動した玩具や模型の販売です。魅力ある作品としてスポンサーを得るには、魅力ある玩具を制作できることが重要であり、特にロボットアニメの商品においては、動く・変形する・合体するといったさまざまなギミックが必要とされました。幼いころからメカの構造に興味を持ち、古い機械を分解して遊んでいたという大河原。自身がデザインしたメカの、変形・合体といったギミックを再現した立体模型を手ずから作成し、それを使って作品をメーカーに売り込んだといいます。この立体化が2次元のデザインに絶大な説得力と魅力を付したことは想像できるでしょう。「モノの仕組みを考える」ことに関心が強く、後年モノづくりのための工房まで設けた彼ならではの仕事ぶりと言えます。 日本のロボットアニメを支え、後継に多大なる影響を与えた大河原邦男。現在も第一線で活躍しながら、工業メーカーや地方自治体との仕事を手掛けるなど、活躍の場を広げています。本展では、大河原によるデザイン画をはじめ、カラーイラストやアニメの設定資料などを一堂に展示し、大河原の40年余りにわたる全仕事を振り返ります。本邦初公開の貴重な資料や描き下ろし新作も加え、大河原のデザインの真髄に迫ります。Information【会場】北九州市漫画ミュージアム5F企画展示室【開催期間】11月5日(土)~2017年1月15日(日)【開館時間】午前11時~午後7時(入館は午後6時30分まで)【休館日】火曜日(12月27日・1月3日は開館)年末年始(12月31日~1月2日)【入館料】一般800円 中高生400円 小学生200円【常設展とのセット券】 一般1000円 中高生500円 小学生250円※小学生未満無料【お問合せ】北九州市漫画ミュージアム 093(512)5077メカニックデザイナー 大河原邦男展日本のロボットアニメを支えた職人               大河原邦男cタツノコプロ c創通・サンライズc創通・サンライズ大河原邦男氏近影※  現在ではさまざまな呼称が存在しますが、ここでは統一してメカニックデザインと呼びますおお か わらようさいくに お催事情報を見る