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概要

北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

7 CulCul 2016. December 読者が選ぶ翻訳海外マンガアワード「ガイマン賞」。「ガイマン賞」とは、日本国内で1年間に発売された海外マンガ(ガイマン)の邦訳本を読者の投票によってランキングするものです。日本ではまだまだ注目されることの少ないガイマンの魅力をより多くの方に知っていただくことを目指して2012年に設立されました。 今年で5回目の節目を迎えるこの賞ですが、開始当時はマイナーで珍しかったガイマンも、徐々に出版数も増え、紙媒体に加え、電子書籍でも出版されるようになりました。それに伴い、当初は65作品だったノミネート数も年々増加。今年は過去最多の179作品がエントリーしました。最近の出版作品を見ていると、同年度に映画が放映されたシリーズが翻訳出版されている傾向が見受けられます。これには、同時平行的に多彩な媒体で作品を発表するメディアミックス戦略を垣間見ることができます。具体的には、昨年度は『バットマン』や『アベンジャーズ』。今年度は『デッドプール』が人気でしょうか? 映画の大ヒットを受け、北九州でも徐々にガイマンを取り扱う書店も増えてきているようで、なんともうれしくなりますね。さて、今年度のノミネート作品の特徴としては日本マンガの影響を受けて描かれた作品が増えていること。海外マンガを読むと、コマ割りや出版形態(版型や彩色)が独特で、日本マンガに慣れた私たちには読みづらい部分もあるのですが、そんな壁を感じない「日本スタイルのガイマン」が増えてきました。 その一つ『ラストマン』は、バラック、バスティアン・ヴィヴェス、ミカエル・サンラヴィルの3人からなる若手作家ユニットによって描かれたバトル・アクション。フランスで制作された本作の着想は集英社の人気マンガ『NARUTO-ナルト-』や『バクマン。』から得ているそう。BD(バンド・デシネ)のおしゃれな画風はそのままに、背景を簡略化したり、コマ割りを複雑にしたりとスピード感を出すような工夫がされています。また、多くの場合、写実的で肉感的なヒーローが描かれるアメコミの世界でも、柔らかい線でよりキャラクター化されたイラストの作品が増えています。ここにも日本の「カワイイ」文化が浸透しているのではないかと分析しています。さらに、韓国で出版されたユン・テホ作の『未生』という作品は、先に韓流ドラマとして韓国でメディア化された後、今年の7月からフジテレビ系列で『HOPE?期待ゼロの新入社員?』として日本でリメイク放送された異色作。HOPEの原作がガイマンだということはあまり知られていないのではないでしょうか?その他にも今年はディズニー作品のコミカライズや、絵本で大人気の「バーバパパシリーズ」のコミックスなどいつもより親しみやすい作品がたくさんノミネートされています。ガイマン賞の投票は11月30日まで! 当館では電子書籍を除く全ノミネート作品を読むことができますので、あなた好みの1冊を見つけて、ぜひ投票してみてくださいね。「ガイマン賞2016」展示風景「ガイマン賞2016」メインビジュアル『LASTMAN』表紙 cCasterman北九州市漫画ミュージアム 図書担当 田 中 千 尋 Chihiro Tanakaガイマン賞2016開催中 !ガイマン賞2016ガイマン賞の詳細はホームページで確認できますhttp://www.gaiman.jp/Information【開館時間】午前11時~午後7時(入館は午後6時30分まで)【休館日】火曜日(12月27日・1月3日は開館)年末年始(12月31日~1月2日)【常設展観覧料】※( )内は団体料金一般400(320)円 中高生200(160)円 小学生100(80)円 ※小学生未満無料【お問合せ】北九州市漫画ミュージアム093(512)5077http://www.ktqmm.jp/ミ セン