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概要

北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

5 CulCul 2017. January 北九州市立美術館では、2017年1月23日より、映画俳優・高倉健の回顧展を開催します。仁侠映画で一時代を築き、数多くの名作や話題作に出演し、晩年は最も出演が待ち望まれる俳優として、生涯で205本もの映画に出演した高倉健。多くのファン、スタッフや役者仲間たちから慕われた名優が世を去ったのは、14年11月10日のことでした。本展は、3回忌を迎えるのを機に、高倉健の映画俳優としての仕事を回顧し、あらためてその業績を顕彰するものです。 高倉健(本名・小田剛一)は、1931年2月16日、福岡県中間市で生まれます。旧制東筑中学、福岡県立東筑高校では、英語とボクシングに熱中する青春時代を過ごし、明治大学商学部を54年に卒業した翌年、東映に就職するための面接を受けたのが、映画俳優になる契機となりました。 56年、映画『電光空手打ち』の主演でデビュー後は、多くの作品に主演・助演してさまざまな役柄に挑戦し、俳優としての個性を確立していきます。そんな中、64年、マキノ雅弘監督による『日本?客伝』に主演した高倉健は一躍スターとなります。東京オリンピックから70年安保闘争に至る時代に、『網走番外地』『昭和残?伝』などのシリーズで見せた、我慢に我慢を重ねた末に敵地に殴り込みをかける姿は多くの共感を呼びました。 70年には新しい挑戦として、ハリウッド映画『燃える戦場』に初出演、74年には『ザ・ヤクザ』に初主演するなど、国際派俳優の先駆けとなりました。76年、東映を退社した高倉健は、『八甲田山』、『幸福の黄色いハンカチ』、『野性の証明』などの話題作に次々と主演します。邦画が洋画に押されていく中、豊富な予算と大規模な広報戦略を伴った大作主義が台頭しますが、高倉健はその中心で活躍した俳優の一人でした。80年代には、日本映画の興行成績新記録を樹立した『南極物語』や、ハリウッド大作『ブラック・レイン』が大きな話題となりました。 晩年は出演作品をじっくりと選ぶ傾向を強め、約20年間に出演した映画はわずか4本でした。しかし、約20年ぶりに東映東京撮影所のスタッフと製作した、『鉄道員(ぽっぽや)』、中国で撮影された『単騎、千里を走る。』など、映画出演のたびに、多くのメディアから注目され、2013年には文化勲章を受章しました。 展覧会では、出演作205本全ての抜粋映像を紹介します。1本1本の抜粋時間はわずかですが、時代ごとの高倉健の魅力を存分に味わい、映画俳優としての全仕事を概観する絶好の機会となります。併せて、台本や小道具、スチール写真、ポスターなどの宣伝物など、貴重な資料を一堂に展示し、時代とともに歩んだ稀代の映画俳優の足跡をたどります。また、美術家・横尾忠則、写真家・森山大道による、高倉健をモチーフとした作品も展示されます。展覧会で紹介する膨大な映像や資料から偉大な映画俳優の存在を感じていただければ幸いです。追悼特別展 高倉健Retrospective KEN TAKAKURA「幸福の黄色いハンカチ」ポスター1977 c松竹株式会社初主演作「電光空手打ち」の脚本1956 c東映美術hiroba 奥 田 亜 希 子美術館へ行こう!北九州市立美術館 学芸員Akiko OkudaInformation追悼特別展 高倉健Retrospective KEN TAKAKURA【会場】北九州市立美術館 分館(リバーウォーク北九州5F)【会期】1月23日(月)~2月26日(日) ※会期中無休【開館時間】午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)【観覧料】一般1200円(1000円) 高大生800円(600円) 小中生500円(300円)※( )内は前売りおよび20名以上の団体料金障害者手帳提示の方は無料年長者施設利用証提示の方は2割減免【お問合せ】093(562)3215おだ ごういち横尾忠則「JAPAN SOCIETY PRESENTS:KEN TAKAKURA」ポスター 1978