ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

6 北九州市漫画ミュージアムでは蛭子能収の展覧会が始まっています。1947年熊本生まれ・長崎育ちの蛭子は、今年で70歳になります。名前だけではピンと来ないという方も、テレビに登場するほんわかとした姿を見れば、「ああ、〝蛭子さん?だ」と、うなずかれるのではないでしょうか。2011年に故郷の長崎歴史文化博物館で初めての大きな個展を開催し、東京、金沢などを巡回した後、北九州に作品がやって来ました。今月は先月号に引き続き、蛭子ワールドをご紹介します。 バラエティー番組や「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」の出演など人前に出ることも多い蛭子ですが、もともとは20代前半、大阪万博の年に長崎から上京し、サラリーマンをしていました。1973年になって雑誌『ガロ』で漫画家デビュー。『ガロ』に掲載された『パチンコ』は、妻子ある身の主人公が出掛けた先で起こることを、淡々とつづった17ページの作品です。その後も、『サラリーマン危機一髪』や『うなぎの日』など、主人公が不条理な出来事に出会ったり読者を異空間に誘ったりする作品を発表していきます。 80年代からは劇団「東京乾電池」へ参加。俳優や映画監督など、現在に至るまでいろいろな場で活躍しています。雑誌の挿絵も手掛け、『ヘタウマな愛』『蛭子の論語』などの著作も発売中です。これからご紹介するのは、蛭子が11年に一挙に描いた数十点のうちの一群です。 例えば『かくれんぼ』は年齢不詳の人物が半分だけ木の幹から姿を見せている背後に、巨大な血走った眼が怪しげに見つめているというもの。『珈琲から逃げる馬』や『くつろぐヌコ』も、人面の馬や巨大なネコにしか見えない何か〝ヌコ?が出てきたりして、なんとも意味ありげです。その他にも汗だくのサラリーマンが整列している絵など、見飽きない作品がめじろ押しです。 作者の蛭子は5月5日の似顔絵サイン会でミュージアムに来館する予定です。会場で、蛭子作品と共にいつもとちょっと違った一日を過ごしていただけたら幸いです。c蛭子能収『くつろぐヌコ』2011年『かくれんぼ』2011年『空を歩く少年』2011年『パチンコ』1973年『街路樹』2011年シン・えびすリアリズム?蛭子さんの展覧会?Informationシン・えびすリアリズム~蛭子さんの展覧会~えびすよしかず漫画hiroba 柴 田 沙 良北九州市漫画ミュージアム 学芸員漫画と北九州Sara Shibata【会場】北九州市漫画ミュージアム企画展示室(あるあるCity5F)【開催期間】3月18日(土)~5月21日(日)【開館時間】午前11時~午後7時(入館は午後6時30分まで)【休館日】毎週火曜日(3月28日・4月4日・5月2日は開館)【入館料】一般500円 中高生300円 小学生200円【常設展とのセット券】一般700円 中高生400円 小学生250円※小学生未満無料 ※詳しくは北九州市漫画ミュージアムのホームページをご覧くださいhttp://www.ktqmm.jp/【お問合せ】北九州市漫画ミュージアム 093(512)5077『珈琲から逃げる馬』2011年