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概要

北九州市芸術文化情報誌「CulCul」・ 「かるかる」  発行/北九州市、(公財)北九州市芸術文化振興財団 出版事業課

7 CulCul 2017. April 地球上で生活している動物たちは、私たち人間と違って、みんな生身の体一つで暮らしています。例えば、鳥は翼を使って飛び、獣は4本脚を使って走り、魚は体をくねらせ鰭を使って泳ぐといった具合に、自分の体を使って移動しています。こうしてハヤブサは時速300キロ以上で急降下し、アネハヅルは酸素の希薄な5000?8000メートル級の山脈を軽々と飛び越えて行きます。ノミは体長の100倍以上の高さまで飛び跳ねることができます。チーターはおよそ時速100キロで走ることができ、バショウカジキは時速100キロ以上で泳ぎ、コウテイペンギンは水深540メートルまでも潜れるそうです。 また、これほどでなくとも、スズメやカラスやハトは私たちの周りで軽々と飛び回っています。これも素直に考えてみると、なかなかすごいことです。ちなみに、身長134センチ、体重30キロの小学4年生が、ハトのように時速40キロで飛ぼうとした場合、どれくらいの大きさの翼が必要になるのでしょうか。体重と速度と翼面積などの関係式から計算すると、幅1メートルの翼を広げた場合、その両翼の端から端までの長さは6・3メートルである必要があります。もちろん、翼を羽ばたかせるための強力な筋肉や、その筋肉に大量の酸素を補給できる仕組みがないといけません。現在地球上で飛ぶことのできる最も重い鳥類はアフリカオオノガンで体重の最大値は19キロです。それからすると、小学4年生の体重は重すぎると思われるかもしれません。しかし、地球史上最大の空飛ぶ生物は、中生代白亜紀にいた翼竜ケツァルコアトルス(全長約6・5メートル)と言われ、その翼を広げた長さは約10メートル(平均幅1・3メートル)と推定されていますから、翼開長6・3メートルの翼で羽ばたくことが物理的に不可能ということではないでしょう。むしろ生理学的、解剖学的な身体条件が極めて重要ということなのです。 今回の展覧会では、当たり前のように思われがちな動物の〝すごい能力?について改めて見直してみます。また、この機会に、北九州市立総合農事センターで「さっちゃん」の愛称で親しまれ、2014年1月に亡くなった木曽馬長寿日本一(33歳)の「幸春号」の剥製も特別公開します。さらに、日頃から身近な水生生物の調査と保全に熱心な活動を続けている「北九州・魚部」の特別協力による「大どじょう展」も開催します。日本産の全33種・亜種のドジョウ類を一堂に集めて生体飼育展示(1亜種は標本展示)を行う、日本のドジョウの全てが分かる空前絶後の企画です。併せてご覧ください。写真1 鳥類で最も高速で飛べるハヤブサ写真2 体長の100倍以上の高さまで飛び跳ねるネコノミ写真3 時速100キロ前後で走れるチーター写真4 水中を時速100キロ以上で泳ぐバショウカジキ写真5 木曽馬長寿日本一(33歳)の幸春号(さっちゃん)写真6 天然記念物で絶滅危惧種ドジョウのアユモドキ(井上大輔氏提供)北九州市立いのちのたび博物館 学芸員 武 石 全 慈 Masayoshi Takeishiホントはすごい!どうぶつ展 ~飛ぶ!走る!泳ぐ!~Information【会期】3月18日(土)~5月14日(日) ※会期中無休【開館時間】午前9時~午後5時(最終入館は午後4時30分まで)【入場料】大人500円(400円) 高大生300円(240円) 小中生200円(160円) ( )内は団体料金常設展とのセット券あり詳細は、ホームページまたは博物館までお問い合わせください【会場内同時開催】大どじょう展(北九州・魚部特別協力)【お問合せ】北九州市立いのちのたび博物館093(681)1011  http://www.kmnh.jp/ひれよくかいちょうホントはすごい!どうぶつ展 ~飛ぶ!走る!泳ぐ!~催事情報を見る