屏賀坂遺跡第6地点
所在地 :北九州市小倉北区金鶏町
調査時期:令和8年5月11日~6月9日
調査面積:300㎡
調査の内容
本遺跡は小倉台地の北裾部を東流する板櫃川の氾濫原にあり、標高約17mを測る。調査区は旧国鉄大蔵線と長崎街道に挟まれた位置にある。
調査区は表土以下に耕作土・床土および遺物包含層が堆積している。遺物包含層は大きく4層に分けて掘削を行った。1〜3層は灰色系の粘質土、4層は暗灰色系の粘土層である。これらの層からは小片ではあるが、弥生土器や須恵器などが出土しており、わずかに白磁碗や石鍋が含まれる。
遺物包含層の下位には白〜黄色系粘土の基盤層があり、この上面にて遺構を検出した。遺構は土坑、溝状遺構、ピット、自然流路が確認された。東端部で検出された5号土坑は平面長方形で弥生土器片が多く出土している。また、この西側では1号溝状遺構が東西方向に延びており、5号土坑と接続する。
西側では自然流路が検出された。弧を描きながら南北方向に延びていると考えられる。内部には暗灰色系の腐植土と砂礫層が堆積し、床面は白〜黄色系粘土の下位にある緑灰色の礫層を基盤とする。流路の東岸際では弥生土器の土器溜まりが検出されており、並べ置かれたような状態である。なお、この土器溜まりが検出された場所は自然流路と1号溝状遺構が接続する位置である。
また、調査区全体に礫が散乱した状態で検出された。礫群は表面に剝離の痕跡を残すものも多く、わずかながら石器の未製品と思われるものが含まれている。
これらの状況は周辺の弥生時代の集落を考える上で重要な資料である。

調査区全景(上が南)

5号土坑・1号溝状遺構掘削状況(東から)

自然流路掘削状況(南西から)

自然流路東岸際土器溜まり出土状況(北東から)
主な遺構
| 弥生時代〜古代 |
土坑、溝状遺構、ピット、自然流路など |
主な遺物
| 弥生時代〜古代 |
弥生土器、石包丁、古代の須恵器など |
| コンテナ |
129箱 |
